フェイキックIOLには「前房型」と「後房型」の2種類がある?

眼球の中に、

レンズを直接挿入して視力回復する方法を、

「フェイキックIOL(Phakic IntraOcular Lens)」と呼びます。

 

眼内にレンズを挿入して視力回復する方法を

ひとくちにフェイキックIOLと呼ぶ傾向がありますが、

実は大きく2種類に分けることができます。

 

フェイキックIOLというのは有水晶体眼内レンズの「総称」です。

フェイキックIOLというのは、

簡単に言うと、

ジャンル名のようなものだと思います。

 

例えば、「コンタクトレンズ」のようなものでしょうか?

 

コンタクトレンズというジャンルの中に、

「ワンデーアキュビュー」などの

固有の製品名がありますよね。

 

フェイキックIOLも同じです。

 

フェイキックIOLという言葉自体は、

特定の製品名を指すわけではありません。

 

たんなるジャンル名。

 

眼球に直接レンズを挿入して視力回復する方法の

「総称」のようなものでしょうか。

 

ちなみに、

フェイキックというのは

「有水晶体の」という意味をもっています。

 

IOLは「IntraOcular Lens」の略です。

 

Ocularは眼、Intraは中、Lensはレンズ、

という意味ですね。

 

まとめると、「有水晶体眼内レンズ」という意味です。

 

ちなみに、アフェイキックという言葉もあります。

 

アフェイキックは

「無水晶体の」という意味です。

 

眼の中にレンズを入れるという手術は、

本来は白内障によって

水晶体をとってしまった人に行われるものだったんですね。

 

水晶体の変わりに、レンズをはめます。

 

でも、視力回復を目的に、

水晶体がある状態でも、

眼の中にレンズを入れられないかという方向で開発されたのが、

フェイキックIOLなんです。

 

白内障による眼内レンズと区別するためにも、

「フェイキック」という頭文字がつきます。

 

フェイキックIOLの中に、「前房型」と「後房型」の2種類があります。

さて、本題です。

 

フェイキックIOLというのは

ジャンル名のようなものでした。

 

実は、フェイキックIOLは

大きく2つの種類に分けることができます。

 

正確に言うと3種類なのですが、

今行われることが多いのは2つの種類です。

 

わたしたちの眼というのは、

そのほとんどは硝子体と呼ばえるゼリー状のもので

充填されているのですが、

 

水晶体と角膜の間だけは、

房水と呼ばれる液体で満たされています。

 

その液体の中にだったら、

眼内レンズを挿入することができるんですね。

 

そんな、水晶体と角膜の間の空間も、

大きく2つのエリアに分けることができます。

 

「虹彩」と「角膜」の間の空間と、

「虹彩」と「水晶体」の間の空間です。

 

虹彩ってわかりますか?

 

ざっくりと言うと、

黒目の中の、色がついている部分ですね。

 

わたしたちの眼の中に入ってくる光の量を

調節する働きをもっている部分です。

 

その虹彩よりも前の部分、

「虹彩」と「角膜」の間の空間ですね。

 

それを「前房(ぜんぼう)」と呼びます。

 

そして、虹彩よりも後の部分、

「虹彩」と「水晶体」の間の空間ですね。

 

それを「後房(こうぼう)」と呼びます。

 

フェイキックIOLは、

前房にレンズを固定する「前房型」と、

後房にレンズを固定する「後房型」の

2種類に大きくわけることができます。

 

ちなみに、正確には3種類といいましたが、

実は「隅角支持型」と呼ばれるものがあります。

 

前房型の中に含まれるのですが、

レンズを隅角と呼ばれる、

角膜と虹彩の付け根のあたりに挟み込んで

レンズを固定する方法です。

 

ですが、今はあまり行われていないようです。

 

後房型は「ICL」と呼ばれています。

後房型のフェイキックIOLは

「ICL」と呼ばれています。

 

ICLというのは「Implantable Collamer Lens」の略です。

 

眼内にインプラント可能な

コラマー素材のレンズという意味ですね。

 

スターサージカルという会社が

製造している眼内レンズです。

 

これは、コンタクトレンズでいう

ワンデーアキュビューのようなものに相当します。

 

「ICL」というのはスターサージカル社の

製品名なんですね。

 

正確には「ICL KS-AquaPORT」という製品名です。

 

この製品は、2014年に厚生労働省によって

医療機器としてきちんと承認されています。

 

ちなみに、「IOL」と「ICL」ってなんか似ていますよね。

 

人によっては

フェイキックIOL=ICLと

勘違いすることも多いのではないでしょうか。

 

私もそうでした。。

 

たしかに間違ってはいないのですが、

ICLはフェイキックIOLの中のひとつの種類です。

 

前房型は「アルチザン」or「アルチフレックス」と呼ばれています。

前房型のフェイキックIOLは

「アルチザン」および「アルチフレックス」

と呼ばれています。

 

アルチザンとアルチフレックスは

どちらもオランダのオフテック社の眼内レンズの製品です。

 

ちなみに、

こちらのアルチザンとアルチフレックスは

ICLのように厚生労働省の承認はおりていません。

 

そういったこともあってか、

最近ではフェイキックIOLを受ける場合は

ICLが選ばれることが多くなってきているようです。

 

前房型のことを、単に「フェイキックIOL」と呼ぶ傾向も。

ちなみに、

インターネットでフェイキックIOLについて

調べてみるとわかると思うのですが、

 

フェイキックIOLのことを

前房型「のみ」を指す言葉だと思っている人がみうけられます。

 

フェイキックIOLというのは前房型と後房型、

つまりは「ICL」も「アルチザン」も「アルチフレックス」も

すべてを含む総称のようなものです。

 

でも、

前房型のアルチザンとアルチフレックスが「フェイキックIOL」、

後房型の手術が「ICL」、

だと思っている人がいるということですね。

 

たしかに間違ってはいないのですが、

ちょっと紛らわしいので気をつけるといいかもしれません。

 

関連記事:フェイキックIOLのメリットとリスクとは?

 



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