私たち人間の体を含め、
動物や植物たちも「酸素」がなければ生きていけませんよね。
生きていく上でまず第一に欠かせない酸素ですが、
体が酸素不足になるとさまざまな症状が現れてしまいます。
実は目に関してもそうで、酸素不足になってしまうことがあるんです。
では、目はどうやって酸素を取り込んでいるのか?
酸素不足になるとどんな症状が出るのか?
気になるところをチェックしてみます。
黒目(角膜)は空気から直接酸素を取り込んでいた!
まず、私たちは口から呼吸をして酸素を取り入れていますよね。
口から取り入れた酸素は、血液の流れに乗って全身への長い旅をスタートします。
酸素は体のなかのいろいろな働きに使われます。
たとえば、ごはんを食べて消化するときにも酸素が使われます。
だから、昼食後は消化に酸素が使われてしまうため、
頭がぼーっとしたり眠くなったりするんですね。
そんな体に欠かせない酸素ですが、
目にとってももちろん超重要なものになっています。
さて、目にはどうやって酸素が運ばれているんでしょうか?
ほかの部分と同じように血液に乗って運ばれるんでしょうか?
違うんです!
実は、目の表面・黒目を覆っている部分の角膜というのは、
外の空気から酸素を直接取り込んでいるという、
体の中でもとても珍しい部分なんです!
私たちが何かを見るために必要な黒目部分ですが、
酸素不足になるとこの黒目が病気になってしまうことも。。
コンタクト使用など目の酸素不足で失明の危険がある!
それが「角膜新生血管」というもの。
この角膜新生血管という病気は酸素不足が原因なんですが、
コンタクトレンズを使っている人に症状がよく現れます。
仕組みとしては、
まずコンタクトを長期間使うことによって目が酸素不足になってしまい、
とにかく目に酸素を届けよう!
と血管が頑張り過ぎてしまって充血が起こります。
コンタクトって、実は酸素を通しにくいものが多いので注意が必要なんですね。
で、そういった状態が続いてしまうと目は強行手段として、
黒目部分に新しく血管を作り始めてしまうんです!
これが、視界をさえぎってしまったりするので
早めに治療を行わなければなりません。
また、角膜を支えている角膜内皮細胞という細胞がありますが、
酸素不足によって細胞が死んでしまい、
目が濁って失明の恐れもあるということなんです。
酸素不足というのは、体はもちろんのことですが
目にとってもと~っても危険であることがわかりましたよね。
特に目は外から直接酸素を取り込んでいるので、
コンタクトの人は眼鏡に変えてみたり、
コンタクトを利用すると良いでしょう。