バイシンというと
充血を取ってくれる目薬として知られていますが、
「充血をとってくれるはずが、むしろ充血が悪化する!」
という人もいたりします。
なぜなんでしょうか?
目次
バイシンの主要成分は「血管収縮剤」である塩酸テトラヒドロゾリン。
目の充血をとるために
バイシンを使っているという人、結構いると思います。
でも、バイシンにはどんな成分が含まれているのかを
知っている人はそれほど多くはないのではないでしょうか?
どんな成分が含まれているのかというと、
バイシンには「塩酸テトラヒドロゾリン」という成分が含まれています。
血管をギュッと収縮させる効果をもっている成分です。
「血管収縮剤」とも呼ばれたりします。
目が充血するのって
目の白目の部分の毛細血管が太くなってしまうのが原因だったりするのですが、
その太くなった毛細血管をギュッと収縮させるわけです。
そうすると、
「あら不思議、充血がなくなりました!」
となるわけです。
そもそも、なぜ目は充血するんでしょうか?
でも、目ってなんで充血するのかって知っていますか?
バイシンを使えば充血をなくすことはできるのですが、
本当に充血を無理やりになくしてしまっていいんでしょうか?
目が充血するのって、
目を手で擦ったりとかアレルギー物質が目の中に入ったとか、
外部的なものを除けば、
「目が酸素不足」になるのが原因だったりするんです。
目が酸素不足になるとどうなるか?
血液って酸素を運びますよね。
目に不足している酸素をセッセと運ぼうとして、
目の毛細血管がフル稼働するんです。
つまりは血管が太くなる!
つまりは充血します!
なので、充血って見た目的にはあまり好ましくないんですが、
目にとっては足りない酸素を補給するための大事な現象だったりもするんです。
バイシンで無理やり充血を抑えても、根本的な解決にはならない!
その充血を、バイシンで無理やりなくしてしまったとしたら。。
どうなると思いますか?
そうです。目は酸素不足のまま。
目が酸素不足というとなんかあまり実感わかないかもしれませんが、
口と鼻を塞がれて呼吸があまり出来ない状態だとしたらどうでしょうか?
かなり息苦しいですよね。
実はバイシンを使うということは
目さん(擬人化すると笑)の口と鼻を塞ぐということに近いものがあります。
でも、呼吸をしないで居続けるということはできないですよね。
塞がれていた口と鼻が開放された瞬間に、
大きく息を吸い込むことになります。
目がバイシンに慣れてしまうと、すぐに再充血するようになってしまいます。
バイシンを点眼してから
むしろ充血が悪化するという現象はこれが原因なんです。
目の酸素不足の原因が解決されないまま、
バイシンを点眼しつづけると、
目薬の効果が切れたときにさらに目が充血することになります。
そして、それをずっと繰り返していると、
目が慢性的に充血するようになります。
というわけで、目が充血したらバイシンを使うのもいいのですが、
そもそもの原因である
目の酸素不足を解消することも意識するのがオススメです。
目の酸素不足は、
例えば、コンタクトレンズの長時間装用とか、
寝不足などが原因だったりします。