弱視を改善するための方法として、
アイパッチ(眼帯)が挙げられます。
でも、アイパッチって子どもは嫌がりますよね。
アイパッチ以外に弱視を改善する方法はないのでしょうか?
アイパッチをする理由とは?
そもそも、弱視の場合はなぜアイパッチを
装着しなければいけないんでしょうか?
人間には目が2つありますよね。
弱視というのは、
その2つの目のうちの片方が
正常に機能していない状態のことをいいます。
正常に機能していないというか、
使われていないという表現の方が近いと思います。
なので、正常に機能している目の方(健眼)に
アイパッチを装着することで、
強制的に使われていない方の目を使わせるようにするのが、
アイパッチをする理由です。
そうすることで、
弱視の方の目の視神経が鍛えられて、
弱視が改善されていくんです。
現状ではアイパッチがもっとも有効な改善方法です。
弱視の改善に効果のあるアイパッチなのですが、
嫌がる子どもがほとんどなのではないでしょうか?
幼稚園や小学校にアイパッチを
装着していかなければいけないのですから当然です。
友達にからかわれたり、いじめられたりもあるでしょう。
なので、学校では外してしまう子どもも少なくないんです。
アイパッチを装着していると目のあたりが
蒸れてくるというのもあまり良くありません。
アイパッチを剥がすときに痛いというのもあります。
ちなみにアイパッチといえばカワモトというブランドが有名ですが、
色が白とベージュの2色あります。
実はその2色では粘着力が違うんです。
白の方が粘着力が弱くなっています。
ベージュだと剥がすときに痛いという場合には
白に変えてみるのもいいと思います。
そんな、デメリットも多いアイパッチなのですが、
残念ながら現状では弱視を改善するにはアイパッチが最善の方法のようです。
軽度の弱視の場合は「ペナリゼーション法」という方法もあり。
ちなみに、軽度の弱視の場合は、
アイパッチを装着しなくてもいい可能性もあります。
「ペナリゼーション法(Moore-Johnson法)」という方法があります。
アイパッチを装着する代わりに、
アトロピン点眼液(瞳孔を開かせる効果がある)などを点眼して、
視界をわざとぼやけさせるという方法です。
気になる方は、かかりつけの眼科医さんに
聞いてみるのもいいと思います。
「テトリス」で弱視を改善するという方法も研究されています。
そして、今後に期待を込めてということでの紹介です。
実は、カナダのマギル大学のロバート・ヘス博士という人が、
「テトリス」で弱視を改善するという方法を研究しています。
こちらがヘス博士。
(画像引用元:マギル大学(英語サイト))
実際に、弱視を改善する効果があるという実験データが
でてきているようです。
しかも、弱視の「大人」にも効果があるというところが素晴らしいです。
弱視は大人になってしまうと治らなと言われていますが
(だからこそ小さいうちにアイパッチを装着させて改善するのですが)、
大人になっても治せるとなると気が楽になりますよね。
今後に期待しましょう。