「母乳点眼」という言葉。
聞いたことがありますか?
その名の通り、母乳をそのまま赤ちゃんの目に点眼する行為を指します。
ちょっとビックリしますよね。
なんで母乳を点眼するんでしょうか?
目次
赤ちゃんの「目やに」の改善に良いと言われている「母乳点眼」。
母乳点眼。
なんでわざわざ母乳を赤ちゃんの目に点眼するのかというと、
赤ちゃんの目やにの改善に良いと言われているからです。
母乳が赤ちゃんの目やにの改善に良いなんてかなりビックリですよね。
ちなみに母乳点眼という方法は、
かなり昔から言い伝えられている方法のようです。
医学がそれほど発達していないころから、
しかも海外でも同じようなことが言われているようです。
その理由は、母乳には「殺菌効果」があると言われているから。
なんで母乳が赤ちゃんの目やにに良いと言われているのかというと、
母乳には「殺菌効果」があると言われているからです。
赤ちゃんの目やにの原因の一つに、「結膜炎」というのがあります。
目の結膜がアレルギーや細菌によって荒れる症状ですが、
その殺菌に「母乳」が良いと考えられているんですね。
実際のところ、母乳には殺菌効果はあるんでしょうか?
でも、本当に殺菌効果があるかどうかは「疑問」です。
これについてはハッキリとしたことは言えませんが、
どうやら母乳に殺菌効果があるかどうかという問題については
かなり「疑問視」されています。
ウィキペディアでも母乳について調べてみると
こういったことが書かれています。
母乳は、数千年前から医薬用に使われてきた。母乳は強い抗体や抗毒素を含み、治療や健康にとって有益であると信じられてきた。しかし、母乳には殺菌作用はなく、母親がHIVやCMV等の感染症にかかっていた場合、母乳を通じて感染する場合もある。
母乳を拭いたタオルにはカビも生えますし。
むしろ、母乳には菌が好む栄養素が豊富に含まれているという
側面もあるのではないかと感じます。
殺菌効果はないかもしれないけれども「免疫力」を高める効果は確実にありそう。
殺菌効果はあまりないかもしれない母乳ですが、
「免疫力」を高める効果は確実にありそうです。
またまたウィキペディアからの引用です。
適切な量の炭水化物、タンパク質、脂肪に加え、母乳はビタミン、ミネラル、消化酵素、ホルモンも供給する。さらに母乳には、母親由来の抗体やリンパ球も含まれ、赤ちゃんに感染に対する抵抗力を与える。母乳の免疫機能は個人に合ったものであり、母親との接触を通じて、適切な抗体や免疫細胞が得られる。
赤ちゃんを粉ミルクで育てるのもいいけど、
生まれたての赤ちゃんには母乳(初乳)を飲ませたほうがいいとも言われています。
というのも、母乳、特に初乳には赤ちゃんにとって大切な
「免疫力」が含まれているからです。
これは市販の粉ミルクではどうしても再現することができません。
ちょっと汚い例ですが、
コアラの赤ちゃんは、母親の「ふん」を食べます。
母親のふんにはコアラの赤ちゃんにとって必要な
免疫力だとか消化酵素(コアラの主食であるユーカリを消化するための)が
含まれているからなんです。
人の母乳も同じような働きをもっているんだと思います。
免疫力を高めるだけなら「口」から母乳を飲ませるだけでいいかも。
母乳には殺菌効果はあまりなくて、
免疫力を高めるというだけであれば、
わざわざ母乳を目薬として赤ちゃんの目に直接点眼する必要はなくて、
普通に母乳として赤ちゃんの「口」から飲ませるだけでいいのかもしれません。
どうしても「母乳点眼を試してみたい!」という場合は
試してみてもいいかもしれませんが、
必ず小児科や眼科の先生に相談してみるのをお忘れなく!