いざという時になかったりするのがコンタクトレンズ保存液。
コンビニとか自販機で売っている
ペットボトルの水(ミネラルウォーター)で代用しても大丈夫でしょうか?
目次
キレイゴトなし!ほんとにどうしようもない時は使っても「いい」と思う。
ほとんどのサイトでは、
コンタクトレンズの保存液としてペットボトルの水を使うのは
「NG」と書かれています。
たしかにあまり好ましいことではないのですが、
本当にどうしようもないときは、
ペットボトルの水を保存液として使ってしまっても「いい」と思います。
少なくとも、水道水を使うよりも100倍ぐらいマシです。
さすがに水道水の場合は私も「NG」って言ってしまいます。
関連記事:水道水でソフトコンタクトレンズを洗っちゃいけない理由とは?
ただ、「デメリット」は知っておくほうがいいかも。
でも、ペットボトルの水をコンタクトレンズの保存液として使う場合は、
そのデメリットを一応知っておいた方がいいかと思います。
2つのデメリットがあるのですが、
そのどちらとも「浸透圧」が問題になってきます。
浸透圧とは何かというと、
簡単に言うと、「水」は「塩」がある方に流れていくという法則です。
お風呂に長時間つかっていると指先がふやけたりしますよね?
これも浸透圧が関係してきます。
人間の体って約0.9%の塩分が含まれています。
それに対して、お風呂のお湯には塩が含まれていません。
ということは、「お風呂のお湯」が、塩分のある「人間の体」に移動します。
この法則が浸透圧です。
この法則を踏まえてデメリットをみていきましょう。
【デメリット1】レンズが水を吸って変形してしまうかも。
まずひとつめ。
それはレンズがペットボトルの水を吸って
変形してしまうかもというデメリットです。
コンタクトレンズって人間と同じく0.9%の塩分が含まれています。
ということは、浸透圧の法則からいくと、
ペットボトルの水が、コンタクトレンズに流れ込むことになります。
つまりはコンタクトレンズがふやけるってことですね。
レンズがふやけてしまうと、レンズ厚も変わってきたりして、
度数が変わってしまったり視界も歪んでしまうかもしれません。
そういったデメリットがあります。
【デメリット2】レンズを装着したときにちょっと目が痛いかも。
そしてふたつめ。
それはレンズを装着したときに目がちょっと痛いかもというデメリットです。
これも浸透圧が関係してきます。
ペットボトルの水を吸い込んだコンタクトレンズの塩分は、
いつもよりも低くなっているはずですよね。
0.3%とかに下がっているかもしれません。
そのコンタクトレンズを目に装着することになるんです。
浸透圧の法則からいくと、
コンタクトレンズの水分が、
目に移動するということになります。
つまりは目の中に水が侵入してこようとするんです。
それはちょっと痛みを感じそうですよね。
もし、「塩」が手元にあるなら「生理食塩水」にするほうがベター。
ちなみに、もし手元に塩があるのであれば、
このデメリットをちょっと緩和させることもできます。
ペットボトルの水に塩を混ぜて、「生理食塩水」にしてしまえばいいんです。
例えば、500mlのペットボトルの水であれば、
4.5gの塩を混ぜれば塩分濃度0.9%の生理食塩水にすることができます。
それならば上で挙げた浸透圧が原因のデメリットはなくなります。
もしもの時に備えて「ワンデー」コンタクトレンズを用意しておくのもオススメ。
とはいえ、塩が用意できる環境であれば
コンタクトレンズの保存液もおそらく買えてしまいますよね。
あまり現実的とは言えないかもしれません。
そこで、私がオススメなのは、
そういう事態にそなえて、
ワンデーコンタクトレンズを用意しておくということです。
ワンデーコンタクトレンズであれば保存液も洗浄液も必要ありません。
旅行に行くときとかにも便利です。
関連記事:旅行に行くならワンデーのコンタクトレンズをオススメする理由とは?