まつ毛を伸ばす効果があるということで
「ビマトプロスト」という成分が注目されていますが、
どうも「ラタノプロスト」という成分にも
同じような効果があるようです。
どうなんでしょうか?
目次
ラタノプロストはビマトプロストの「センパイ」みたいなもの。
ラタノプロストという成分、
なんとなくビマトプロストという名前と似ていますよね。
「プロスト」という部分が同じですし。
そうなんです。
ラタノプロストとビマトプロスト。
実は兄弟みたいなもので、
ラタノプロストの方が先に世に登場しています。
つまりはラタノプロストはビマトプロストの
「先輩」みたいなものなんです。
なので、医薬品としての効果も似たような感じです。
ちなみに、
どちらもプロスタグランジンという生理活性物質のひとつで、
私達の体の中にも存在しています。
どういう効果を持っているのかというと、
血圧を下げたり、
血管を拡張させたりする働きをもっています。
そんな働きから、
ラタノプロストは緑内障患者の眼圧を下げるための
目薬として使われることになりました。
キサラタン点眼液という目薬があるのですが、
その主成分はラタノプロストです。
ちなみに、ビマトプロストが主成分であるルミガン点眼液も、
眼圧を下げるための目薬として使われています。
どちらも同じような効果をもっているんですね。
ラタノプロストにも、まつ毛を伸ばす効果が多少あるようです。
ラタノプロストとビマトプロスト、
同じような働きをもっているということもあり、
まつ毛を伸ばすという副作用についても
共通性があるようです。
実際のところ、
ラタノプロスト(キサラタン点眼液)を使用した
緑内障患者の副作用として、
まつ毛が伸びるという現象が報告されています。
ただ、効果の強さはビマトプロストの方が上みたい。
ただ、効果の強さには、
ラタノプロストとビマトプロストには違いがあるようです。
よく考えればそうですよね。
同じような働きをしていて、
効果の強さも同じようなものであるなら、
わざわざ、ビマトプロストが使われる理由がありません。
そうなんです。
実は、ラタノプロストよりも効果が高いということで
使われだしたのがビマトプロストなんです。
ちなみに、ビマトプロスト(ルミガン点眼液)を使用した
緑内障患者の副作用は、
ラタノプロスト(キサラタン点眼液)と内容は似たようなものなのですが、
その「発生確率」がどうも違うようです。
というのもビマトプロスト(ルミガン点眼液)を使った人の
約46%にまつ毛の延長がみられるというんですから。
まつ毛を伸ばす成分として注目されるのも当然ですよね。
おそらく、ラタノプロストでは
それほど目立つような発生確率ではなかったのだと思います。
まつ毛を伸ばすのが目的なら、ビマトプロストを使ったほうがいいです。
というわけで、まつ毛を伸ばすことが目的なのであれば、
センパイであるラタノプロストを使うよりも、
新星ルーキーであるビマトプロストを使ったほうがいいと思います。
やっぱり効果の強さが違うようですし。
ただ、あくまでも、
本来は眼圧を下げるための成分として使われだしたものです。
くれぐれも、ムリな使い方はしないでくださいね。