ルミガンには、まつ毛を伸ばす効果があるということで、
色々と調べていると、ケアプロストという名前も見かけたりします。
ルミガンとケアプロストって一体何が違うんでしょうか?
目次
有効成分に「ビマトプロスト」が使われているのはケアプロストもルミガンも同じ。
ルミガンとケアプロスト、
どちらも有効成分としては「ビマトプロスト」が使われています。
つまりは、ほぼ同じような製品だと言えます。
どちらも、本来は、
緑内障患者のための眼圧を下げる目薬として売られているという点も同じ。
緑内障のための目薬だけど、
まつ毛を伸ばすための用途として使われることが多いという点も同じです(笑)
ケアプロストは、実は「インド」で製造されています。
違いがあるとすると、
製造されている国が違います。
ケアプロストは実はインドで製造されているんです。
インドで薬が製造されているって聞くと結構意外ですよね?
インドのサンファーマ社が作っています。
ちなみに、サンファーマは2012年に日本法人もたちあげています。
インドを拠点としたグローバル企業なんですね。
ちなみに、ルミガンは
2001年にアメリカ食品医薬品局に眼圧を下げるための目薬として承認されており、
アラガン社によってアメリカで製造されています。
アラガンもグローバル企業ですね。
インドでは「成分」に対しての「特許」が効力をもちません!
ちなみに、ケアプロストがインドで製造されている理由。
実はあるんです。
インドである必要性が。
なんでインドなんだと思いますか?
というのも、
実はインドでは成分に対しての特許というのが
認められていないからなんです。
具体的に言うと、
ビマトプロストという成分に対しての特許が、
インドでは効力をもたないんです。
なので、国際的には特許で守られているはずの
ビマトプロストという成分が、
インドでは自由に使ってもいいことになっています。
欧米や日本では今だに特許で守られているルミガンも、インドではジェネリック可。
一般的に、
医薬品の特許は20年から25年ほど有効なことが多いです。
ルミガンが、
アメリカ食品医薬品局から承認を受けた2001年に、
特許も取得していると仮定すると、
特許が切れるのは2021年か2026年になります。
つまりは、まだルミガンは特許で守られているはずなんです。
でも、インドでは成分に対しての特許が効力をもたないので、
ルミガンに使われているビマトプロストという成分を、
2021年を待たずとも自由に使えちゃうんですね。
つまりは、ケアプロストはルミガンのジェネリック医薬品と言えます。
ケアプロストに限らずに、インドにはジェネリック医薬品が多い。
ちなみに、インドではケアプロストに限らずに、
成分に対しての特許がチカラをもたないので、
結果としてジェネリック医薬品が数多く作られています。
人によってはジェネリック医薬品と呼ぶことを
嫌がる人もいるかもしれません。
ジェネリック医薬品って、
特許が切れた後に作られるものですからね。
国際的にはまだ特許で守られているはずの医薬品を、
特許が切れるのを待たずにジェネリックとして作るのは
いかがなものかと思う人もいると思います。
でも、インドが大量にジェネリック医薬品を作ってくれるから
助かっている人達もいるんです。
例えば、アフリカなどの発展途上国はあまりお金がありません。
なので、本来なら高値で買わなければいけない、
特許に守られた医薬品を、
インドから安くジェネリック医薬品として買うわけですね。
なかなか奥深い問題です。
ちなみに、私達もその恩恵を受けているかもしれません。
ルミガンのジェネリック医薬品として、
ケアプロストを安く買うことができますから。