コンタクトレンズの性能のひとつに
「酸素透過率」というものがあります。
そのコンタクトレンズがどれくらい酸素を多く通すことができるのかを
数値化したものです。
「視力矯正できればどんなコンタクトレンズでもいいよ!」
という人はあまり意識したことないかもしれませんが
実はかなり重要なんです。
なんで酸素透過率が重要なんでしょうか?
コンタクトレンズを長時間装着していると目が疲れてきませんか?
コンタクトレンズって
1日に何時間ぐらい装着していますか?
かなり多くの人は1日中装着しているのではないでしょうか?
朝8時くらいから夜の10時くらいまでとか。
14時間連続で装着していることになりますね。
人によってはもっと長いかもしれないですね。
で、コンタクトレンズを装着していると、
夕方ごろからなんとなく目が疲れてきたな〜ということありませんか?
コンタクトレンズユーザーなら
だれもが経験したことあると思います。
これって、コンタクトレンズが乾いてくるからという原因もあるんですが、
コンタクトレンズの酸素透過率が低いことが原因というのも実は大きいんです。
ワンデーアキュビューとかの酸素透過率は33.3DK/tなのですが、
分かりやすく言うと、裸眼の状態に比べて80%ぐらいの酸素しか通さない感じです。
ちなみに登山とかすると高山病にかかる人がいますよね。
標高が高くなると酸素が薄くなるからです。
酸素濃度が80%ぐらいになる標高って知ってますか?
実は標高が約2000メートルあたりなんです。
つまりは、酸素透過率が80%ぐらいのコンタクトレンズをしていると、
目だけが標高2000メートルあたりを登山しているときと同じ状態になります。
そりゃ〜目も疲れてきますよね!
目の酸素不足が続くと怖い病気になったりします
ちなみに
「目が疲れるといっても慣れればいいんじゃないの?」
って思う人もいるかもしれませんが、
それは結構危険な考え方です。
というのも目の酸素不足が続くと、
ある病気が発症し始めるからです。
どんな病気かというと、
「角膜新生血管症」というものです。
簡単に言うと、
目の角膜に血管ができてしまうという病気です。
実は、正常な目の角膜には血管はありません。
白目の部分の血管とは違いますよ。
角膜は目の黒目の部分のところです。
そこに血管ができてしまうということは。。
そう。
視界に血管がかぶさってきてしまうということです。
怖いですね〜。
しかも良くないことにあんまり自覚症状がないそうなんです。
視界が真っ赤になるとかそういうこともなく、
気づいたら視力がかなり悪くなっていたり、
ひどい時には失明に至るそうです。
なんとなく、酸素透過率の重要性が分かってきたでしょうか?
酸素透過率が高いコンタクトレンズとしては、
ハードコンタクトレンズや、
シリコーンハイドロゲル素材でできたコンタクトレンズがあります。
こちらのサイトで酸素透過率の高いコンタクトレンズを
比較しているのでぜひ参考にしてみるのもいいかもしれません。
【参考サイト】
・酸素透過率を比較してみました。-使い捨てコンタクトレンズ通販ガイド
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