「新型ドライアイ」という言葉を知っていますか?
新型ドライシンドロームとも呼ばれていたりもします。
シンドロームってつくとなんかアカデミックな感じですね〜。
一体、普通のドライアイとどう違うんでしょうか?
目が潤っているのに目が乾く!?
新型ドライアイと普通のドライアイの違い、
なんなんでしょうか?
普通のドライアイは、
目の表面を覆う涙の量が少なくなってしまうことが原因になります。
涙の量が少なくなるからドライアイになるというのは
すごく分かりやすいですよね。
でも、新型ドライアイはちょっと違うんです。
涙の量は正常なのにドライアイになってしまうんです!
なぜか?
それは、涙の膜がすぐに破れてしまうからなんです。
涙って普通の水と比べてちょっと粘り気のようなものがありますよね?
それによって目を膜のように覆うことができるんです。
でも、新型ドライアイの人は、
涙の粘り気のようなものが普通の人に比べて少なくなってしまっているんです。
涙の「質」の低下が新型ドライアイの原因
涙ってその約98%ほどは水でできているんですが、
残り2%の部分に、タンパク質やリン酸塩、油分などが含まれています。
で、それが目の表面で3つの層になるんです。
イメージとしてはこんな感じ。
(ロート製薬公式サイトより引用)
目の角膜に直接ふれている部分に「ムチン層」、
その上に「水層(涙液層)」が入り、
一番上に「油層」がフタのようにかぶさります。
この3つの層が正常に機能することで
目の潤いが保たれるんですね。
で、ムチン層というのが
涙にちょっと粘り気がある正体です。
新型ドライアイの人は、
涙の質、特にムチン層が正常に機能していないことが多いようなんです。
言ってみれば土台が不安定な状態。
図解するとこんな感じ。
ムチン層が崩れて、
その上の層も総崩れ状態です。
こうなることで、涙の膜に「穴」ができて、
目の乾きを感じてしまうんですね。
老け顔やブサイク顔の原因にもなる!?
ちなみに、NAVERまとめの記事によると
新型ドライアイは「老け顔」や「ブサイク顔」の
原因にもなるようです。。
ちょっと極端だな〜とも思いますが(笑)
でも、確かにドライアイだと
目の周りの筋肉もこわばりがちなので
自分が思っている以上に顔の表情にあらわれたりするのかもしれませんね。
目薬もいいけど、食生活の改善も大切
ちなみに、
ムチンの分泌を促してくれる目薬というものが
ちょっと前に発売されています。
「ムコスタ点眼液」や「ジクアス点眼液」とよばれる目薬です。
確かにドライアイに効果があるようで、
人によっては効果がありすぎることもあるそうです。
目ヤニがかなり多くなったり(笑)
でも、目薬は、所詮は目薬です。
涙の質を改善する根本的解決法にはなってくれません。
根本的に改善するにはどうすればいいのかというと、
大事なのはやっぱり食生活を見直すことです。
ムチンっていうのは言ってみればネバネバした成分のこと。
糖タンパク質と呼ばれていたりもします。
「納豆」や「オクラ」や「山芋」に多く含まれています。
納豆なんかは結構お手軽に食べることができますよね。
ちなみに、涙って、「赤くない血液」とも呼ばれることがあります。
成分的にはほぼ同じようなものなんだとか。
ということはですよ。
涙の質が良くないということは血液の質も良くない可能性が高いです。
なので、ぜひ、新型ドライアイの改善だけじゃなく、
体全体の改善にいいんだと思って食生活を見直してみるのも
いいかもしれませんね。