PRKは両目同時に手術をするのではなく、
片目ずつ手術するほうがいいと言われたりします。
なぜ、両目同時に手術するのは
やめたほうがいいと言われているのでしょうか?
目次
両目を同時に手術すると、帰宅をするのに必要な視力がでないかもしれないから。
その理由は単純です。
PRK手術を受けたら、
ほとんどの人はそのまま家に帰宅しますよね。
そのときに両目を手術している場合、
帰宅すら困難な視力になっている可能性があるからです。
視界がぼやけた状態で電車に乗ったりするのは難しいですよね。
そうなんです。
PRKというのはレーシックみたいに、
術後から視力が良くなるタイプの手術ではないんですね。
眼科やクリニックによっては
両目同時の手術OKとしているところも少なくないですが、
必ず同伴者を連れてくることとか条件があるはずです。
もしくはタクシーで帰ることが条件になっているとか。
そういった条件もなく、
両目同時の手術はOKとしているところには注意したほうがいいかもしれません。
PRKは角膜上皮を剥ぎ取ってしまう手術方法です。
PRKというのは
レーシックとは手術の方法が違います。
レーシックの場合には角膜上皮と角膜実質の一部をフラップ状にスライスして、
ペリッとめくり、角膜実質のエキシマレーザーをあてて角膜矯正をして、
その後に、フラップをもとに戻すという手術方法です。
それに対して、PRKというのはフラップを作りません。
角膜上皮の上から直接エキシマレーザーをあてたり、
メスや電動ブラシなどで角膜上皮を剥ぎ取ります。
そして、角膜実質にエキシマレーザーをあてて角膜矯正をしていきます。
参考記事:「PRK」って一体どんな視力矯正手術法なんでしょうか?
つまりは、術後は角膜上皮が「無い」状態になります。
フラップを作らないということは、
つまりは術後の角膜の表面には角膜上皮がないということになります。
角膜実質が直接露出している感じですね。
極端な例えを言うと、
カメラのレンズの表面の一部が削れているという感じになるでしょうか?
そんなレンズで写真をとっても、
おそらく写真の映像はぼやけていることでしょう。
それと同じことがPRKの術後に言えます。
レーシックとは違い、術後は視界がぼやけた状態から始まります。
そうなんです。
PRKというのは術後は
視界がぼやけることが前提の視力回復手術法なんです。
だからこそ、PRKは両目同時に行うのではなくて、
片目ずつ手術をするほうがいいと言われているんですね。
レーシックの場合はフラップに角膜上皮も残っているので、
術後から視界もハッキリ見えます。
なので、両目同時に行っても問題ないんですね。
1〜2ヶ月かけて、段々と視力が回復していきます。
角膜の細胞って再生しない細胞と思われていますが、
角膜上皮だけは別です。
角膜上皮は再生します。
だからこそPRKという手術が可能なんですけどね。
術後はぼやけていた視界も、
角膜上皮が再生していくにつれて、
視界もハッキリしてきます。
約1〜2ヶ月かけて角膜上皮が再生していくようです。
再生中は視力がハッキリ見えたり、
ぼやけたりを繰り返します。
細胞なので均一に再生されていくわけではないですもんね。