テトリスをプレイすることで
弱視が改善するという記事を色々なところで見かけたりします。
確かにそういう研究がカナダのマギル大学で行われているようです。
一体どんな仕組みでテトリスが弱視の改善に効いてくるんでしょうか？
目次
ただ、単にテトリスをプレイするだけではダメっぽい。
弱視について調べていると、
色々なところでテトリスをプレイすることが
弱視の改善に良いという記事をみかけたりします。
テトリスに限らず、マリオカートとかもいいみたいですね。
画面の中で物体がちょこちょこと動くような
ゲームがいいってことですね。
ただ、
単にテトリスをプレイするだけでは
弱視はなかなか改善しないようなんです。
こちらのブログ記事から引用です。
ネットニュースで「普通にテトリスをやると成人の弱視回復に効果があるかも？」という記事を見て、ワクワクして開いたのですが、本当に普通にテトリスをやりこむだけだったぽくて残念でした。 テトリスなんぞ昔からやっとるわ！やりこんどるわ！
※グランドマスターでバリバリやるほどじゃないですけどね。DS版の最高レベルで延々とプレイできるぐらいの実力は未だにあります。
最高レベルで延々とテトリスをプレイできるぐらいの
実力があっても弱視は良くならないということですね。
人にもよるのかもしれませんが、
ただ単にテトリスをプレイするだけでは弱視の改善は難しそうです。
健眼にアイパッチをした状態でのテトリスのプレイはどうなのか？
それでは、
昔ながらのクラシックな弱視改善方法である、
アイパッチを装着してのテトリスのプレイはどうなのでしょうか？
こちらは、子どもに対しては弱視の改善効果がありそうです。
アイパッチって子どもは装着するのを嫌がることが多いのですが、
ゲームに集中させると、
アイパッチを装着していることを忘れさせることができたりします。
その結果、弱視が改善されることも多いようです。
テトリスをプレイすることが弱視の改善に効いているのか？
それともアイパッチを装着している状態が弱視の改善に効いているのかは
ちょっと判断が難しいですが、
ともあれ、子どもには効果がありそうです。
ただ、残念ながら大人になってしまうと
健眼にアイパッチを装着してテトリスをしてもほとんど効果はなさそうです。
健眼と弱視側の眼、「両目」を協力させてテトリスをプレイすることが重要っぽい。
カナダのマギル大学のロバート・ヘス博士が研究しているのは、
「両目」を協力させてテトリスをプレイさせることで
弱視を改善する方法です。
「協力」させてという部分がポイントです。
ただ単にテトリスをプレイすることでも両目を使うことができますが、
協力した状態にはなっていないんです。
健眼側の目ばかりを使ってしまうので、
弱視側の目はほとんど使われない状態になってしまいます。
そこで、ロバート・ヘス博士は、
いかにして両目を協力させるかということを考えました。
その結果生まれたのが、
特殊なヘッドマウントを装着してテトリスをすることで、
右目と左目で見えるブロックが違う状態にするという方法です。
両方の目が機能して協力しなければ
テトリスがプレイできない状態を強制的に作り出している感じです。
この研究の結果、
大人でも両方の目を協力させることで
弱視を改善できるということが分かったようです。
両目を協力させるためのヘッドマウントの実用化はまだこれから？
大人でも弱視を改善できるとなると
かなり気になりますよね。
ちなみに、特殊なヘッドマウントと書きましたが、
実際はおそらくかなりシンプルなものなのではないかなと思います。
というのも、
この写真を見てみてください。
白衣を着ているのがロバート・ヘス博士。
注目ポイントは手前にいる人がかけているメガネです。
（画像引用元：マギル大学（英語サイト））
立体映像を見るときにかけるような、
赤と緑のフィルムが貼られた紙製のメガネっぽくないですか？
しかも、スマホ上で動いているテトリスのブロックの色。
「赤」と「緑」です。
つまりは、「赤色」のフィルムを通して画面を見ると、
「赤色」のブロックは見えなくなって
「緑色」のブロックだけが見えます。
「緑色」のフィルムを通して画面を見ると、
「緑色」のブロックは見えなくなって
「赤色」のブロックだけが見えます。
つまりは、両方の目を協力させないと、
テトリスをプレイすることができない仕組みです。
仕組みは非常に単純なのではないかと。
実用化しようと思えばすぐなのではないかと思います。
おそらく、まだまだ研究段階なので
実用化しようという考えはないのかもしれませんが、
今後に期待ですね！
