コンタクトレンズには乱視用というものがありますが、
すべてのコンタクトレンズに乱視用が用意されているわけではないです。
例えば、ワンデーアキュビューディファイン、
乱視用はありません。
それでも、ディファインを装着したいと思うときありませんか?
他のサークルレンズやカラコンにしてもそうです。
そういうときは、近視度数をちょっと上げることで
対応できたりします。
どれくらい近視度数を上げればいいんでしょうか?
乱視度数の半分を近視度数にプラスする
乱視用のコンタクトレンズには2つの度数があります。
近視度数と乱視度数です。
近視度数は通常のコンタクトレンズと共通なのですが、
乱視度数は乱視用のコンタクトレンズにしかありません。
近視度数はDやPWRやSPHで表されていて、
-0.00Dから-20.00Dぐらいまであったりします。
乱視度数はCYLやCYで表されていて、
こちらは度数は-0.00Dから-10.00Dぐらいまであります。
で、乱視用のコンタクトレンズがない場合には、
近視度数を少しあげることで乱視がやわらいだりします。
具体的にどれくらい上げればいいのかというと、
乱視度数の半分を近視度数にプラスするのがいいと言われています。
例えば、
近視度数が-3.00Dで乱視度数が-0.75Dの乱視用コンタクトレンズを使っているなら、
乱視用でないコンタクトレンズを使う場合には-3.25Dを選ぶのがいいです。
もっと例をいうと、
近視度数が-1.75Dで乱視度数が-1.75Dの場合には
乱視用でないコンタクトを選ぶときは-2.50Dがいいということです。
乱視度数を半分にするといっても
ジャストな度数は用意されていないので、
その下の度数をプラスします。
乱視度数が-0.75Dなら半分で0.375Dなのですが、
その上には-0.50D、その下には-0.25Dしかありません。
そういう場合には下の-0.25Dを選ぶ感じです。
ただし、正しい使い方ではないので利用は自己責任で
というふうに、
一応、乱視用でないコンタクトレンズを選ぶときの
近視度数の上げ方というのはあるのですが、
正しい使い方ではありません。
そして乱視用コンタクトレンズの乱視軸(AX)の方向によっても
その効果は違ってきます。
乱視軸が180度の直乱視の方が
乱視用でないコンタクトレンズを使うときに
近視度数をちょっと上げる方法が効きやすいようです。
乱視軸が90度の倒乱視や、それ以外の斜乱視の場合には
近視度数を上げてもあまり効果がない場合もあるようです。
ともあれ、どうしても乱視用じゃないコンタクトレンズを使いたい!
という場合以外にはこの方法は使わないほうが無難です。
使ったとしても、定期的な眼科検診は忘れずに!
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乱視用のカラコンって種類はすごく少ないというか1種類しかないんですが、あることにはあります。詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
・コンタクトレンズを2枚重ねすると目はどういうことになるのか?
近視度数をちょっと上げるという方法以外に、コンタクトレンズを2枚重ねすることで乱視用でないコンタクトレンズを装着するという人もいます。目に良くないというのはわかると思うのですが具体的にどう良くないんでしょうか?