日本における失明原因の第1位。
それは、「糖尿病性網膜症」です!
糖尿病が失明に繋がってしまうなんて結構意外ではないですか?
いったいどんな病気なんでしょうか?
目次
血管が切れて、網膜が出血してしまう病気。
糖尿病性網膜症とはどういう病気なのかというと、
簡単に言うと目の網膜が出血しやすくなってしまう病気です。
なんで出血しやすくなるのかというと、
網膜内の毛細血管が切れやすくなってしまうからなんですね。
ちなみに、糖尿病だと病院で診断されたときには、
もうすでに糖尿病性網膜症になっている人も少なくないそうです。
特に
「糖尿病になってから視力がなんか落ちたな〜」
という人は要注意です。
糖尿病になると、なぜ網膜の毛細血管が切れてしまうのか?
なんで糖尿病になると
血管が切れやすくなってしまうんでしょうか?
その前に、糖尿病ってどんな病気か知っていますか?
糖尿というぐらいだからオシッコが甘くなるの?
ぐらいに思っている人もいるかもしれませんが
(私は以前そう思っていました笑)
実はそうではないんです。
いや、実際ちょっとは甘くなってるかもしれませんが。
糖尿病というのは実は「血液」の病気なんですね。
血液内の糖分が慢性的に高い状態になってしまうのが糖尿病です。
で、血液内の糖分が高いとどうなるのかというと、
血管の壁が脆くなってしまうんです。
砂糖水を自分の体にまんべんなく塗りたくったところを想像してみてください。
なんかベトベトして気持ち悪くないですか?
肌にも良くなさそうですよね。
ガサガサになりそう。。
糖尿病というのは血管内がそういった状況になる病気なんですね。
血管の壁が脆くなるとどうなるか?
そう、出血しやすくなります。
特に目の網膜は毛細血管がたくさん集まっているので
普通の血管以上に出血しやすくなります。
出血した後には血液の脂質やタンパク質が残り、網膜剥離の原因になる。
網膜で出血が起こっても、
大体はしばらくすると体内に吸収されていきます。
でも、血液内の脂質やタンパク質が
出血後に残っていってしまうんですね。
糖尿病性網膜症が進行すると、
眼底に「白斑」が現れたりし始めるのですが、
この白斑はこの血液内の脂質やタンパク質が原因です。
さらに進行すると白斑どころではなく、
膜のようになり、
網膜と硝子体の繋がりが弱くなり、
「網膜剥離」になります。
そして失明に至ってしまうんですね。
日本の糖尿病患者は約1000万人!予備軍も含めると2000万人以上。。
ちなみに日本には
約1000万人ほどの糖尿病患者がいるそうです!
12人に1人?
結構多いですよね〜。
ちなみに糖尿病予備軍の人も含めると
2000万人以上になるんだとか。。
なので、糖尿病性網膜症というのは
多くの人にとっては他人ごとじゃありません。
糖尿病になって失明する確率は0.03%です。そこまで高くない?
ただ、だからといってそこまで恐れる必要はありません。
糖尿病性網膜症が原因で失明する人は
年間3000人ほどいるそうなのですが、
糖尿病患者全体からみたら、
その確率は約0.03%です。
そこまで高い確率ではないですよね?
ただ、失明に至らずとも、
視力や視界の見え方の質がどんどんと落ちていくのは間違いなさそうなので、
なるべく糖尿病にならないように気をつけていきたいですね!
ちなみに糖尿病になると
10年後には約50%ほどの人が糖尿病性網膜症にもなるようです。