メガネやコンタクトレンズを使っている人であれば、
「D」という記号を目にしたことがあるかと思います。
「D」はDioptrieの略でディオプトリー(ジオプトリー)と読みます。
一体どういう意味を持つ記号なんでしょうか?
目次
視力が良い人のディオプトリーは「プラスマイナス0」!
ディオプトリー(D)というのは
「屈折率」を表す単位のことです。
と言われてもなんのことやらですよね。
私達の目は下の図のような構造をしています。
(光と色とより引用)
外から入ってきた光が、「水晶体」で屈折して、
目の網膜の部分で焦点が合うようになっているんです。
目の網膜にちゃんと焦点が合えば、
視界もハッキリとクリアに見えます。
視力が正常な人は、
リラックスして遠くをボケ〜っと見ている状態でも、
つまりは目に力を入れていない状態でも、
ちゃんと目の網膜にピントが合う人です。
そういう人のディオプトリーは「プラスマイナス0」になります。
視力が悪いとディオプトリーの数字も大きくなる。
でも、私達日本人は
世界的にも視力が良くない民族です。
日本人の4人に1人は
メガネやコンタクトレンズなどの視力矯正をしていると言われています。
実際にはそれ以上かも。
なので、ディオプトリーがプラスマイナス0の人は
それほど多くはないはずです。
視力が悪いと、ディオプトリーの数字も大きくなります。
例えば、「-5D」とかですね。
この数字がなにを表しているのかというと、
目の中に入ってきた光が焦点を結ぶポイントから、
目の網膜までの距離の大きさを表しています。
「-5D」のディオプトリーの人は、0.2メートルより先がぼやける人。
具体的に言うと、
「-5D」のディオプトリーのメガネやコンタクトレンズを使っている人は、
「0.2メートル」より先のモノがぼやけて見えるのではないでしょうか?
0.2メートルということは20cmです。
20cmだと読書をするときにも
文字がぼやけてしまって読むのが困難な感じだと思います。
「-1.5D」の場合は0.66メートルより先がぼやける人。
ちなみに、
「-1.5D」のディオプトリーの人は(私がそうです)、
「0.66メートル」より先のモノがぼやけて見えるのではないでしょうか?
実際、私もそんな感じです。
読書やパソコンをする分には裸眼でもなんとかなるのですが、
街に出ると標識とかがぼやけて見える感じです。
一般的な視力でいうと大体0.3~0.4なのではないでしょうか?
ディオプトリーの計算式は「D=1÷焦点距離(メートル)」
ちなみに、
ディオプトリーは次の計算式で求めることができます。
「D(ディオプトリー)=1÷焦点距離(メートル)」
例えば、10cmぐらいより先は視界がぼやけるという人の場合は、
「1÷0.1m(焦点距離)」で
「-10D」となります。
かなりの強度近視になります。
2メートルより先からの視界がぼやけるという場合には、
「1÷2m」で
「-0.5D」となります。
裸眼でも十分に普段の生活はできる視力ですね。
「+1.5D」の場合は、0.66メートルより手前に焦点が合わせられない人。
ちなみに、ディオプトリーには
マイナスだけではなくてプラスもあります。
例えば「+1.5D」とかです。
ディオプトリーがプラスの場合は
遠視だということを表します。
遠視というのは近くのものが見づらいという状態です。
「-1.5D」の場合は
0.66メートルより先の視界がぼやけるという感じでしたが、
「+1.5D」の場合にはその逆で、
0.66メートルより手前の視界がぼやけるという感じになります。