牛眼。「うしめ」ではありません。「ぎゅうがん」と読みます。
別名「水眼(すいがん)」とも呼ばれるようです。
一体どんなものなんでしょうか?
目次
生まれつきの「緑内障」によって引き起こされるのが牛眼です。
牛眼というのは、
生まれつきの緑内障(先天性緑内障)によって引き起こされる
眼の病気のことを言います。
ちなみに、緑内障というのは、
眼球内の水圧が高くなってしまう症状です。
眼球の中には実は房水と呼ばれる水分が循環しています。
その水分の循環が、なんらかの理由で滞ってしまうと、
眼の中の水圧が高くなってしまうんですね。
当然のことながら、赤ちゃんに発症します。
生まれつきの緑内障が原因ということは、
当然ながら赤ちゃんに発症する病気です。
赤ちゃんの場合、眼球の角膜もまだまだ柔らかい状態です。
柔らかい状態の角膜に高い水圧がかかったらどうなるでしょうか?
当然ながら膨らんでいきますよね。
盛り上がってくるというか。
眼の角膜が牛の眼のように盛り上がってくるから
牛眼という病名になっているのかと思います。
左右の黒目の大きさが違う場合はちょっと要注意。
ちなみに、赤ちゃんの緑内障の場合、
黒目そのものの直径が大きくなる可能性というのもあります。
赤ちゃんってそもそも、黒目が大きく見えるものですが、
ちょっと異常に黒目が大きいなと感じる場合は、
左右の黒目のサイズが違っていないか確認してみてください。
左右で黒目の大きさが明らかに違うという場合は要注意です。
両目とも大きくなっているという可能性ももちろんあります。
両目とも、大人の黒目以上に大きくなっているという場合には要注意です。
角膜がちょっと濁ってるなと思ったときも要注意。
それと、もうひとつ。
眼球内の水分の循環がとどこおることで、
黒目がちょっとにごってくるということがあります。
赤ちゃんの目って透明感があってキラキラしているので、
にごってくると目立つかもしれません。
もし、赤ちゃんの黒目の部分の透明度がちょっと低くなっているという場合も、
牛眼かもしれないので要注意です。
「牛眼かも?」と思ったらすぐにお医者さんに相談に行きましょう。
ともあれ、赤ちゃんが牛眼かどうかというのは、
明らかに異常がない場合は気づきにくいものです。
でも、ちょっとした変化に気づいて、
「牛眼かも!?」と思った場合は、
すぐに病院に行って検査してもらうことをオススメします。
ちなみに、生まれつきの緑内障なんだけど
気がつかなかったという場合もあります。
そういう場合には、牛眼になりません!
牛眼になるのは角膜が柔らかい赤ちゃんのうちだけだからです。
とはいえ、生まれつきの緑内障ということには変わりはないので、
できれば赤ちゃんのうちに気づきたいものですね。