ピンホールコンタクトレンズ。
ピンホールメガネなら知ってるけれども、
「ピンホールなコンタクトレンズなんてあるの?」
と思う人も少なくないかと思います。
実は、ピンホールコンタクトレンズなるものが
開発されているんです。
一体どんなものなんでしょうか?
目次
「度数が入っていない」のに見えるコンタクトレンズ。
ピンホールコンタクトレンズ。
株式会社ユニバーサルビューが開発しています。
オルソケラトロジーのレンズである
「ブレスオーコレクト」も開発している会社です。
そんなピンホールコンタクトレンズ。
最大の特徴はなんといっても
「度数が入っていない」
のに、見えるようになってしまうというところです。
普通のコンタクトレンズって
度数が入っているのが普通ですよね。
「-3.00D」とか。
その人の視力に合わせて、
数多くの度数が用意されています。
例えば、ワンデーアキュビューモイストの場合、
「-0.50D」から「-6.00D」までは0.25D間隔で23種類、
「-6.50D」から「-12.00D」までは0.50D間隔で12種類、
+0.50Dから+5.00Dまでは0.25D間隔で19種類、
の度数が用意されています。
合計54種類!
どんな視力の人でも「度なし」のコンタクトレンズで対応できます!
その点、
ピンホールコンタクトレンズであれば、
度数が入っていないのに見えてしまうので、
その人の視力に合わせて度数を変えるという必要がありません。
どんな視力の人にでも
1種類の「度無し」のピンホールコンタクトレンズで
対応が可能になります。
これってかなりスゴイことですよね!
特に、コンタクトレンズを製造販売しているお店にとっては、
ストックしておくべき在庫の量がかなり激減するのではないでしょうか?
ワンデーアキュビューモイストであれば、
54種類用意しておくべきところが
1種類でよくなるんですから。
コンタクトレンズを購入する側にとっては
関係ない話ではありますが。。
気になるのは装着したときの見た目。「黒カラコン」みたいな見た目になる!?
ピンホールコンタクトレンズはまだ臨床研究段階で、
商品化は2017年中になる見込みのようですが、
商品化されるとなると、
気になるのは「見た目」なのではないでしょうか?
だって、ピンホールコンタクトレンズ。
見た目は「黒カラコン」にかなり近い感じがします。
だって、これですよ。
黒カラコンの中央の透明な穴を小さくして、
その周りにさらに小さい透明な穴を開けたような感じ。
装着したときにどんな見た目になるのか、
かなり気になるところです。
「酸素」を十分に通せるレンズなのかも気になるところ。
見た目が「黒カラコン」に近いということは、
当然気になってくるのは目の健康への影響です。
黒い色素の部分はおそらく光を通さないようになっているので、
カラコン同様かそれ以上に酸素を通しにくいのではないかと思います。
レンズそのものの素材は
酸素を通しやすいシリコーンハイドロゲルを
使っているのではないかと思いますが
どれくらいの酸素透過率になっているのか気になるところです。
ピンホールメガネみたいに、装着し続けても目は疲れてこないのか?
もうひとつ気になるところ。
それは、ピンホールコンタクトレンズを装着し続けていると
目は疲れてこないのかというところです。
私は視力回復のトレーニングのために、
ピンホールメガネを装着しながら
2時間ほど映画を見たことがあるのですが、
観終わったあとに目がとても疲れた感じがしたんです。
おそらく、ピンホールメガネを装着していると、
常に目が光の量を調節しようとして動くために、
疲れてくるんだと思います。
ピンホールコンタクトレンズの場合は
そうはならないのかなあというのも気になりますね。
ともあれ、ピンホールコンタクトレンズ。
実際に商品化されたらかなり面白いと思います。
今後を期待して待ちましょう!