眼圧を下げる働きのあるキサラタン点眼液。
その副作用としてまつ毛が伸びてしまうということが
報告されていたりしますが、
本当なんでしょうか?
目次
本当に、まつ毛が伸びてしまうという副作用はあるようです。
緑内障患者のために作られた、
眼圧を下げるための目薬であるキサラタン点眼液。
主成分は「ラタノプロスト」という成分で、
血管を拡張させることで、
血行を良くして、
眼圧や血圧を下げるという働きがあります。
そんなキサラタン点眼液には、
「まつ毛を伸ばすという副作用があるのではないか」
という声があります。
ただし、その確率はそれほど高くありません。「5%未満」というデータがでています。
どうなんでしょうか?
結論から言うと、
キサラタン点眼液には、
本当にまつ毛を伸ばすという副作用があります。
そのことは、添付文書にもきちんと書かれています。
「睫毛の異常(睫毛が濃く、太く、長くなる)」
と書かれています。
ただし、その発生確率はそれほど高くはないようです。
添付文書には、
副作用の発生確率の高いものから書かれているのですが、
睫毛の異常については5%未満ということで一括りにされています。
眼瞼炎の発生確率が0.75%と書かれているので、
おそらく睫毛の異常はそれ以下なのではないかと思います。
目が充血する確率の方が、「約17%」と高くなっています。
ちなみに、キサラタン点眼液の1番発生確率が高い副作用は、
「結膜充血」で、発生確率は17.7%となっています。
結構高いですね。
まあ、キサラタン点眼液の主成分であるラタノプロストは、
血管を拡げるという効果があります。
なので、結膜充血という副作用はでて当たり前という感じでしょうか。
キサラタン点眼液の効果を強力にした、ルミガン点眼液というものがあります。
ちなみに、眼圧を下げる点眼液には、
キサラタン点眼液の他に、
ルミガン点眼液というものがあります。
ルミガン点眼液の方が後発の点眼液で、
主成分もラタノプロストではなく、
「ビマトプロスト」という成分になっています。
眼圧を下げるという効果の種類は同じなのですが、
キサラタン点眼液と、ルミガン点眼液では、
効果の強さが結構違います。
キサラタン点眼液を使うことで発生する副作用のすべての確率は、
26.6%なのですが、
ルミガン点眼液の場合、
その確率は80.19%になります。
10人に8人に、なんらかの副作用がでるということですね。
異常に高いですよね?
ルミガン点眼液の、まつ毛を伸ばす確率は、「約46%」と異常に高いです。
そんな、キサラタン点眼液を強力にしたルミガン点眼液なのですが、
その副作用の発生確率の第1位はなんだと思いますか?
キサラタンの場合は、
「結膜充血」が17.7%で1位でした。
ちなみにルミガン点眼液でも、
もちろん結膜充血という副作用が報告されています。
その確率は「45.51%」!
かなり高いですよね。
でも、驚くべきことがあります。
実は45.51%でも発生確率の第1位ではないんです!
それじゃあ第1位はなんなんでしょうか?
おそらく予想がつくのではないでしょうか?
そうなんです。
実はルミガン点眼液の副作用の発生確率第1位は、
「睫毛の異常」だったんですね!
その確率「46.13%」!
充血と僅差ですが、
すごい確率ですよね。
100人使ったら46人はまつ毛が伸びるということですから。
ルミガン点眼液がまつ毛育毛剤として使われるというのもうなずけますね。