突然ですが、「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」って知っていますか?
漢字を見てみると、結膜(白目の部分)が
弛緩(たるんでゆるむ)する症状だと思うのですが、
一体どんなものなんでしょうか?
目次
簡単に言うと、白目の下の部分が「ブヨン」とたるんでくる症状のことです。
結膜弛緩症とはどんな症状なのか?
そうなんです。漢字のイメージそのままな感じです。
結膜というのは簡単に言うと白目の部分なのですが、
その部分がたるんでしまう症状のことをいいます。
なんと言いますか、スマホの画面の保護シートってありますよね。
その保護シートをキレイに貼れないときって
たるんだ部分ができてしまいますよね。
ヒダみたいなものができてしまうというか。
結膜弛緩症というのはそんなヒダが白目の下の部分にできてしまうことを言います。
下まぶたの上にブヨンと乗っかってしまう感じです。
「ブヨン」とたるむと何が「問題」になってくるのか?
白目の下の部分がブヨンとたるんでしまうと
一体どんな問題がでてくるんでしょうか?
イメージできますか?
特に問題がないのであればそれに越したことはないのですが、
残念ながら多少の問題がでてきたりします。
スムーズにまばたきがしにくくなり「ドライアイ」の原因になったりします。
まず、ドライアイです。
白目の部分がたるむということは、
まばたきをするときにちょっと邪魔になるということです。
それに加えて、たるんで出来たヒダの部分に涙が溜まってしまい、
目の表面にまんべんなく涙を行き渡らせるのが難しくなったりします。
結果として目が乾いてきてドライアイにつながるという問題があります。
まばたきの時に白目の下の方が刺激されるので「結膜下出血」の原因になったりする。
そして、もうひとつ、
まばたきをするたびに白目の下のブヨンとした部分が刺激されることになるので、
結膜下出血をしやすくなるという問題があります。
出血をする場所はいつも同じです。
そうです。
白目の下の部分、下まぶた沿いですね。
肌の「老化」と同じようなもの。「仕方ない」とも言えるかもしれません。
ちなみに、結膜弛緩症。
いってみれば肌の老化と同じようなものかもしれません。
私達の肌だって老化してくるとたるんできますよね。
誰もが赤ちゃんのときのような肌には戻れません。
結膜弛緩症はそんな肌の老化と同じもの。
と考えると仕方がないとも言えるような気がします。
「コンタクトレンズ」を使っていると成りやすさが少し上がるそうです。特にハード。
ちなみにちなみに、
結膜弛緩症は肌の老化のようなものとか言っていますが、
それを加速させるものがあります。
そう、コンタクトレンズなんです。
私ももう15年来のコンタクトレンズユーザーなので気になるところなのですが、
実際にそういうデータもでているようです。
東京大学の三村達哉医師によるデータのようです。
詳しくはこちらのサイトをチェックしてみてください。
・コンタクトレンズの装用、結膜弛緩症の発症に寄与|Healio(外部サイト)
ちなみに、ソフトコンタクトレンズよりも
ハードの方が症状が重くなる傾向があるみたいですね。
そこらへんは眼瞼下垂(がんけんかすい)と似たものがあるかもしれません。
ちなみに眼瞼下垂についてはこちらの記事をチェックしてみてください。
・ハードコンタクトレンズをしていると眼瞼下垂になりやすいのはなぜ?
ただ、結膜弛緩症を治すための「手術」の成功率はかなり「高い」らしい。
結膜弛緩症は肌の老化のようなものなので、
仕方がないものとして放っておくという方法もあるのですが、
やっぱり人によっては気になるかと思います。
特に重度のドライアイとか慢性的な結膜下出血の人はそうだと思います。
そんな時は手術を考えてみてもいいかもしれません。
どんな手術をするのかというと、
単純で、たるんだ結膜の部分を切り取って、
その間を縫い付けるという方法です。
成功率もかなり高いみたいですね。
術後の見た目もキレイになるようです。