カラコンはどんな洗浄液で洗っていますか?
コンタクトレンズの洗浄液の中には過酸化水素タイプというものがあります。
洗浄力も高くて人気なのですがカラコンには使ってはいけないとも言われます。
本当に使えないのでしょうか?
目次
AOセプトクリアケアなら「OK」なカラコンもある。
カラコンは基本的には過酸化水素タイプの洗浄液は
「使えない」と言われているのですが、
最近はAOセプトクリアケアなら「OK」なカラコンもあったりします。
AOセプトクリアケアの公式サイトで
公式にOKと言われているカラコン(サークルレンズ)はこれです。
・2ウィークアキュビューディファイン
・2ウィークメニコンRei
の2つです。少ない!
ちなみにシンシアのフェアリーとフローラMもリストに載っているのですが、
△マークになっています。
製造元のシンシアにお問い合わせくださいとのこと。
コンセプトワンステップはすべてのカラコンが「だめ」かも。
コンセプトワンステップの方はもっと単純で、
色付きのカラーコンタクトレンズはすべてだめということが
取扱説明書にしっかりと書かれています。
理由としてはレンズ傷めるおそれがあるからということになっています。
なんで同じ過酸化水素タイプの洗浄液なのに「違う」のか?
ちなみにAOセプトクリアケアとコンセプトワンステップ、
どちらも過酸化水素タイプのコンタクトレンズ洗浄液です。
なんで同じ過酸化水素タイプの洗浄液なのに
カラコン「OK」と「NG」に分かれるんでしょうか?
過酸化水素というのはH2O2という化学式で表される液体で、
水に酸素が余計にくっついているというイメージです。
その余計にくっついている酸素が
消毒殺菌作用をもっているんですね。
人間にとっては毒となる液体です。
その液体にコンタクトレンズを浸すことで殺菌消毒するんですね。
そして、中和剤をつかって、
過酸化水素を単なる「水」と「酸素」に分解していきます。
そうすることで無害な状態でコンタクトレンズを取り出せるようになります。
コンセプトワンステップの方が中和開始までの時間が長いから?
AOセプトクリアケアとコンセプトワンステップは
同じ過酸化水素タイプなのですが「中和」する方法がすこし違います。
AOセプトクリアケアは
白金が含まれたディスクを過酸化水素の中に入れることで中和していくタイプ。
洗浄開始すると「すぐ」に中和が開始されます。
それに対してコンセプトワンステップは
酵素のひとつであるカタラーゼをつかって過酸化水素を中和していくタイプ。
こちらは洗浄開始後すぐには中和が始まらず、
しばらくの間、高濃度な過酸化水素を保ったままになります。
この中和開始までの時間の差が
洗浄力の強さの違いとなってカラコンがOKかNGかの違いに
なってくるのではないかなと思います。
どのカラコンがAOセプトクリアケアならOKなのかがあやふやすぎる!
ちなみに、一部のカラコン(サークルレンズ)なら
公式にOKだとアナウンスされているAOセプトクリアケアなのですが、
他のカラコンには大丈夫なのかどうかがまったくわかりません!
あやふやすぎる感じです。
使っても大丈夫かもしれないけれども、
なにか問題があったときに責任はもてませんよという感じでしょうか?
ちなみに気になるのは
肝心の日本アルコンのカラコンである
エアオプティクスブライトとエアオプティクスカラーズに
AOセプトクリアケアが使えるかどうかの記載がないところです!
あ、ちなみにAOセプトクリアケアは日本アルコン製です。
なので、大丈夫なのかどうかのテストはもうしてあると思うのですが
どうなんでしょうかね〜?
もしかしたら問題があるんでしょうか。
もしかしたらベストなのはワンデータイプのカラコンにすることなのかも。
というわけで、
カラコンに過酸化水素タイプの洗浄液は使えるかどうかという問題なのですが、
現状ではかなり「グレーゾーン」だと思います。
AOセプトクリアケアなら使っていても問題ないかもしれないというレベルですね。
メーカー側もハッキリと「使える!」とはアナウンスしていません。
唯一OKとアナウンスしているのは
2ウィークアキュビューディファインと
2ウィークメニコンReiの2つです。
そこで、違う視点からの解決案なのですが、
そもそも洗浄が必要ないカラコンにしてみるのもいいかもしれません。
つまりは「ワンデータイプ」のカラコンにしてみるということです。
やっぱりカラコンはデリケートなものですし、
毎回新品を使うほうが目にとっていいのは確かですしね。
関連記事:カラコンにオススメなコンタクトレンズ洗浄液はどれでしょうか?