レーシックには
「イントラレーシック」
という名前がついた手術方法があります。
普通のレーシックという言葉とは
区別されて使われています。
一体どんな視力回復手術法なんでしょうか?
目次
イントラレーシックの「イントラ」ってなんなんでしょうか?
レーシックとイントラレーシック。
違うのは「イントラ」という部分ですね。
イントラって一体どんな意味があるんでしょうか?
試しにウィキペディアで調べてみると、
イントラネットのイントラ、
インストラクターの略としてのイントラがでてきます。
ちなみに、イントラネットというのは
インターネットが公共的なネットワークなのに対して、
社内からしかアクセスすることができないネットを
イントラネットと言います。
イントラレーシックのイントラと何か関係があるんでしょうか?
結論から言うと、なんの関係ありません!
イントラレーシックのイントラは
「イントラレース」の略なんです。
イントラレースはフェムトセカンドレーザーのこと。
イントラレースとはなんなんでしょうか?
実はイントラレース社という会社がありました。
今ではAMO社に買収されています。
そのイントラレース社が商標登録していた
レーザーの名前がイントラレースです。
レーザーの名前に会社名をつけてしまったんですね。
そんなイントラレース。
実は中身は「フェムトセカンドレーザー」と呼ばれるものです。
フェムトセカンドレーザーは商標登録されたものではなく、
広く一般的に使われているレーザーの名称です。
実質同じものなのに、
商標登録によって違う名前をつけているという事例は結構あります。
ヒアルロン酸の2倍の保湿力があると言われている「MPCポリマー」も、
日油株式会社によって「リピジュア」という名前で商標登録されています。
なので、イントラレースというのは
フェムトセカンドレーザーのことだと覚えておいてください。
つまり、フェムトセカンドレーザーを使ってフラップを作るレーシックのこと。
レーシックの手術は、
大きく2つの工程に分けられます。
角膜にフラップを作る。
そして、
フラップをめくって角膜実質を削る。
この2つです。
イントラレーシックの特徴は、
1つ目の工程である角膜にフラップを作るときに、
マイクロケラトームではなくて、
フェムトセカンドレーザーを使うというところです。
厳密に言えば、
イントラレーシックというのは、
イントラレース社(現AMO社)のFS60やiFSといった
フェムトセカンドレーザー装置を使って
フラップを作るレーシックのことを
イントラレーシックと言うのかもしれませんが、
イントラレース社以外の
フェムトセカンドレーザーを使ったレーシックであっても、
イントラレーシックと呼ばれる傾向があるような気がしています。
普通のレーシックがマイクロケラトームを使うのに対して、
イントラレーシックは、
フェムトセカンドレーザーを使ったレーシックという感じです。
カテゴリ名みたいな感じでしょうか。
マイクロケラトームに比べて、フェムトセカンドレーザーはあらゆる面で上?
視力回復手術では、
最新の技術だからといって、
すべての面において古い技術よりも優れているということは
あまりありません。
メリットとデメリットを合わせもっていることが多いと思うのですが、
フラップを作るための
マイクロケラトームとフェムトセカンドレーザーにおいては、
すべての面においてフェムトセカンドレーザーのほうが
優れていると言えるかもしれません。
マイクロケラトームは
刃物で角膜をスライスするような感じなのですが、
フラップの厚みを一定にできないというデメリットがあります。
また、フラップのフチの角度も90度にはできません。
それに対して、フェムトセカンドレーザーでは
フラップの厚みを均一にすることができますし、
フラップのエッジ角度も90度にすることができます。
(機種によってはできないものもあります)
フラップのエッジ角度が90度だと、
ちょうどマンホールのフタみたいに、
ピッタリとフラップをもとに戻すことができるので、
術後にフラップがずれにくくなるというメリットがあります。
最近ではレーシック=イントラレーシックというイメージになってきているかも。
ちなみに、
最近ではレーシックといえば
フェムトセカンドレーザーを使ってフラップ作るのが
当たり前という感じになってきていると思います。
レーシック=イントラレーシックという感じでしょうか。
もちろん、今でもマイクロケラトームを使って
フラップを作っているところもありますが、
主流はイントラレーシックになっていると思います。
参考記事:「レーシック」って一体どんな視力回復手術法なんでしょうか?