遠近両用コンタクトレンズには大きくわけて2種類あって、
バイフォーカルとマルチフォーカルがあります。
一体どっちを選ぶのがいいんでしょうか?
どういう特徴があるのかをみていきましょう!
目次
バイフォーカルはどういう人に向いているのか?
まず最初はバイフォーカルから。
バイフォーカルというのは
1つのレンズの中に2つの焦点があるということです。
遠くを見るようの部分と、
近くを見るようの部分の2つですね。
バイフォーカルのコンタクトレンズとしては
2ウィークアキュビューバイフォーカルがありますが、
こんな構造をしています。
遠くを見るようの部分と
近くを見るようの部分が「層」のようになっているんですね。
で、このレンズを装着するとどうなるのかというと、
ピントが合っている像と
ぼやけている像の
2つが目の網膜に写しだされることになります。
遠くを見ようとすると、
遠くを見るようの部分の焦点は合いますが、
近くをみるようの部分の影響でボヤける部分もでてくるからです。
近くをみるときも同じですね。
近くをみるようの部分の焦点は合いますが、
遠くをみるようの部分がぼやけるわけです。
で、そうなるとどうなるのかというと、
脳が勝手にピントの合った像を選んでくれるようになるんですね。
脳内補正です。
ピントがぼやけている像はないものとして認識します。
脳、すごい。。
室内で近くを見続けることが多い人にはバイフォーカルがオススメかも。
で、2焦点のバイフォーカル型の
遠近両用コンタクトレンズがオススメな人なのですが、
室内で近くを見続けることが多いという人には
バイフォーカル型がオススメかもしれません。
というのも、
バイフォーカル型は近くをみるのと、
遠くをみるのはいいのですが、
その中間部分、
数メートルから10メートルぐらい先の視界に弱かったりするからです。
近くと遠くはみえるようになるのに
その中間部分はぼやけてしまうという
不思議な状態になってしまうんですね。
マルチフォーカルはどういう人に向いているのか?
次にマルチフォーカルについてです。
マルチフォーカルというのは
焦点が多数ある遠近両用レンズのことをいいます。
簡単に言うと、
遠くと近くだけじゃなくて
中間部分にも焦点が合う部分があるということですね。
バイフォーカルの弱点を補ったレンズと言えます。
ただ、マルチフォーカルも万能じゃないのです。
中間部分が見えるようになる代わりに、
遠くと近くの見え方の質がちょっと落ちてしまう傾向があるんです。
どの距離でもそこそこ良くみえるんだけど、
ベストではない感じ。
70点〜80点がずっと続く感じ?
ちなみにマルチフォーカルのレンズはこういう構造になっています。
これはバイオフィニティマルチフォーカルのレンズの構造です。
あちこちと視線を動かす人にはマルチフォーカルがオススメかも。
で、マルチフォーマルがオススメな人なのですが、
外をよく歩く人にオススメだと思います。
外を歩く時って焦点があちこちに飛びますよね。
遠くをみるのはもちろん、
中間部分も近くもまんべんなく見ることが多いです。
そういった人には中間部分に弱いバイフォーカルよりも、
中間部分もそこそこ見ることができる
マルチフォーカルがオススメだと思います。
ちなみに最近発売される遠近両用コンタクトレンズは
マルチフォーカルが多いです。
遠くと近くの見え方の質もグングン向上しているようなので、
近くをよく見る人でもマルチフォーカルでも良くなるかもしれませんね。
というわけで、バイフォーカルとマルチフォーカル、
どっちがいいのかというお話でした!