遠近両用のコンタクトレンズをしているときに
車を運転するのは危ないと聞くことがあります。
夜間は特にそうです。
なんでなんでしょうか?
その仕組について解説します。
夜になると目に変化が起きるという事実!
なぜ遠近両用コンタクトレンズを装着した状態で
車を運転するのが危険なんでしょうか?
特に夜間ですね。
それは、夜になると私達の目に変化がおきるからです。
こんなことを言うとちょっと大げさですが、
確かに変化がおきるんですよね。
どんな変化だと思いますか?
ヒントは。。夜のネコです!
ヒントになってないか。。
夜にネコを見たことはありますか?
目がギラッと光っていますよね。
あれって夜でもよく目が見えるように
瞳孔が大きく開いているからなんです。
夜になると光を取り込むために「瞳孔」が大きく開きます。
それと同じ現象が私達人間にも起こります。
そう、つまりは夜になって暗くなると、
瞳孔が大きく開くんです。
そうすることで
暗いところでも視界が得られるようになるんですね。
突然真っ暗な部屋に入っても、
だんだん目が慣れて見えてくることってありますよね。
それって、小さくなっていた瞳孔が大きく開いて
光を取り込みやすくなるからなんですね。
で、夜になると瞳孔が大きく開くことと
遠近両用コンタクトレンズにはどんな関係があるんでしょうか?
遠近両用コンタクトレンズの仕組みについて。
遠近両用コンタクトレンズというのは
どんな仕組みになっているか知っていますか?
遠近両用コンタクトレンズにもいくつか種類があるのですが、
主流なのはマルチフォーカルタイプのレンズです。
レンズの真ん中が遠くをみるための度数になっていて、
その周りが中間部を見るための度数、
その周りに近くを見るための度数が配置されています。
で、瞳孔が大きく開いている状態で
遠近両用コンタクトレンズを装着しているとどうなるのかというと、
近くを見るための度数が
バッチリと視界の中に入ってくることになります。
瞳孔が大きく開くと遠くがみえにくくなる!
つまりは、車の運転のために遠くをハッキリ見たいのだけれど、
レンズの中の、「近くをみるための部分」が強く機能してしまうために、
遠くが見えにくくなるという現象がおきるんですね。
昼間だったらこういうことは起こりにくいんです。
昼は明るいので瞳孔も小さくなっています。
すると、レンズの中の、「遠くを見るための部分」が
強く機能することになります。
結果として遠くが見えやすくなるんですね。
反対に近くのものは見えにくくなりますが。。
というわけで夜に遠近両用コンタクトレンズをして運転するのは
控えておいたほうがいい理由についてでした!