結膜炎と角膜炎ってなんとなく似た感じの印象なのですが、
一体どう違うんでしょうか?
ちなみに結膜炎と角膜炎、
同時に起こることももちろんあります!
結膜炎と角膜炎は、起こる「場所」が違う!
結膜炎と角膜炎はどう違うのかというと、
単純に「起こる場所」が違います。
結膜炎は「結膜」で炎症がおこります。
ちなみに結膜というのは簡単に言うと、
白目の部分のことです。
白目のことを結膜って言うなんて
ちょっと意外に感じる人もいるかもしれませんが、
この図を見てみてください。
(参天製薬サイトより引用したものを加工しています)
結膜というのは、
まぶたの裏側から白目の部分までがひとつづきになっているんです。
だから結膜。
ちなみに、コンタクトレンズとか、
小さなゴミが目の中に入っても、
目の裏に行くことはないという理由はここにあります。
物理的に無理なんですね。
そして、角膜は簡単に言うと、
黒目の部分のことです。
角膜自体は透明なんですが、
虹彩の部分の上に覆いかぶさっている感じなので黒く見えます。
流行性(ウイルス性)の場合は結膜炎と角膜炎が同時に起こる。
ちなみに、角膜炎と結膜炎、
同時に起こることもあるんです。
どういう時かというと、
ウイルス性の炎症にかかった時です。
ウイルス性の炎症のことを「流行性角結膜炎」と言ったりします。
文字に注目してみてください。
流行性結膜炎でもなく
流行性角膜炎でもありません。
流行性角結膜炎です。
「角」も「結」も含まれているんですね〜。
つまりは同時に起こるということ。
ウイルス性なので風邪のように咳やくしゃみなどで空気感染しますし、
プールが原因で感染したりもします。
プール熱とか聞いたことありませんか?
あれは、流行性角結膜炎にかかっている人と
同じプールに入ることで感染する感染病です。
ドライアイも実は結膜炎と角膜炎が同時に起こっている状態。
そして、意外かもしれませんが、
ドライアイって実は結膜炎と角膜炎が同時に起こっている状態らしいのです!
というのもドライアイには別名があるんですね。
その名も、「乾性角結膜炎」!
「角」も「結」も含まれています。
そして「乾性」という文字。
まさしくドライアイのイメージにピッタリです(笑)
ドライアイって炎症の一種だったんですね。
ちなみにドライアイの人はアレルギー性結膜炎になりやすかったりするのですが、
ドライアイが炎症の一種だとするとそれもうなずけますね。
というわけで、結膜炎と角膜炎の違いについてでした。
場所が違います!そして、同時に起こることもあります!
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