レーシックをした後に、近視に戻る確率ってどれくらいなんでしょうか?

レーシックにはいくつかのリスクがありますが、

多くの人が気になるリスクとして、

術後の近視戻りがあると思います。

 

近視戻りのことを英語で

Regression(リグレッション)とも言います。

 

レーシックを受けた後に、

近視に戻る確率ってどれくらいなんでしょうか?

 

中立性を保ったハッキリとしたデータは見当たらず。

レーシックを受けた後に、

どれくらいの割合で近視に戻るかのデータなのですが、

中立性を保った公式なデータはなかなか見当たりません。

 

レーシック後の視力の経過を公表している個人医院や、

クリニックはあるのですが、

どこも自分のところのデータなので、

なかなか中立的なデータだとは言えません。

 

しかも、公表している医院やクリニックによって

近視戻りの確率は大きく違っていたりもします。

 

清水公也教授のデータによれば、術後8年以内に61%の人が視力1.0以下に戻ります。

その中で、もっとも中立性を保っているというか

公共性があると思えるのは、

北里大学の清水公也教授のデータです。

 

第25回アジア太平洋眼科学会(25th APAO Congress)で

発表されたデータです。

 

参考リンク:https://www.healio.com/ophthalmology/refractive-surgery/news/online/%7B5f5b1b3a-b464-4775-82ac-c8369fbe5402%7D/study-finds-regression-in-lasik-at-8-years

 

このデータによると、

レーシックの手術後8年以内に

61%の人が視力1.0以下に戻るようです。

 

手術後6年以内でも47%の人が

視力1.0以下に戻るようです。

 

となると、手術後の時間が長く経てば経つほどに

視力は低下していく傾向がありそうですね。

 

ただ、22人をレーシックしてのデータなので、

統計の母数としてはかなり少ないのがネックです。

 

とはいえ、清水公也教授は、

このデータを見て自身でレーシックを行うことは辞めたそうです。

 

今では眼内コンタクトレンズである

ICLにチカラを入れているみたいですね。

 

レーシックの手術の仕組みを考えれば、近視戻りしても不思議ではありません。

清水公也教授のデータによると、

かなり高い確率で近視戻りするレーシックですが、

手術の仕組みを考えれば、

近視戻りするのも不思議ではありません。

 

というよりも、近視戻りしないことを

期待するほうが間違っているともいえるかと思います。

 

レーシックというのは簡単に言うと、

目の角膜をレーザーで削って、

屈折率を矯正して視力を上げる手術です。

 

目の角膜をレーザーで削ると、

当然、目の角膜は薄くなります。

 

しかも、レーシックの場合、

目の角膜にフラップを作るという特徴もあります。

 

他のフラップを作らない視力矯正手術に比べると、

角膜を削る量が多いんですね。

 

当然のことながら角膜は薄くなります。

 

ちょっと極端な例なのですが、

ダムをイメージしてみてください。

 

ダムの水は、

水門によってせき止められていますよね。

 

その水門の厚みを、

半分にしてみるところをイメージしてみてください。

 

なんかちょっと不安になりませんか?

 

ちゃんとダムの水をせき止めつづけることができるのか。

 

ほんと極端な例ですが、

それと同じことがレーシックを受けると

目に起きるのではないかと思うのです。

 

だって、私達の眼球の中身はほとんどが水分です。

 

その水分を、

角膜も含めた膜で覆っている感じです。

 

レーシックをするとその角膜の厚みが

3分の1から2分の1になります。

 

当然、水分をせき止めておくチカラも落ちますよね。

 

ダムのように決壊はしないにしろ、

角膜が少しずつ眼球の内側から押されて、

膨らんでしまう可能性は大いにあるのではないでしょうか。

 

近視が強いほどに、近視戻りしやすいのも当然です。

ちなみに、レーシックでは、

近視が強いほどに角膜を削る量も増えてしまいます。

 

近視が強いほどに

メガネのレンズが厚くなってしまうことと

ちょっと似ています。

 

例えば、矯正度数が-10Dの強度近視の場合、

角膜を約120μmから150μmほど削ることになります。

 

そして、レーシックの場合は

フラップも作らなければいけません。

 

フラップの厚みが120μmとすると、

フラップと角膜を削る厚みをあわせると、

約240μm〜270μmほどの角膜厚が失われることになります。

 

角膜の厚みの平均は約500μmと言われているので、

角膜の厚みが約半分になるということですね。

 

それに対して、矯正度数が-1Dほどの場合、

角膜を削る量は約12μmから15μmになります。

 

フラップの厚みを合わせても

132μmから135μmの角膜を失うだけで済みます。

(角膜の一部を失うことに変わりはありませんが)

 

角膜の約3分の1を失う感じですね。

 

強度近視の人に比べて、

軽い近視の人のほうが、

角膜の強度は1.3倍ほど強くなる計算です。

 

結構違いますよね。

 

そこに、同じ眼圧がかかった場合、

角膜が膨らみやすいのはどちらのほうでしょうか?

 

当然、強度近視の人のほうだと思います。

 

参考記事:強度近視の人はレーシックはやめたほうがいいんでしょうか?

 

レーシックをしても視力は0.6ぐらいに戻ると考えておいたほうがいいかも。

そんなわけで、

もし、レーシックを受ける場合は、

一生視力が1.5から2.0を保てると思うのではなく、

いずれ、視力は0.6や0.7ほどに

落ち着くと考えておいたほうがいいかもしれません。

 

ちなみに、私は裸眼視力が0.3ほどなのですが、

普段の生活を送るだけなら裸眼でも過ごすことができます。

 

テレビをみるときはメガネやコンタクトレンズが必要ですが、

視力0.6や0.7ならテレビも裸眼でいけるのではないでしょうか?

 

もちろん、その人のライフスタイルに大きく関わるかと思います。

 

アウトドア派で、

遠くのものがよく見えるようにしておきたいとか、

スポーツをしているとかですね。

 

そういった場合は視力1.0以上に保っておきたいと思うかもしれませんが、

そうではない場合、

そこそこの視力に満足するという心持ちも大事かもしれません。

 



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コンタクトレンズってどうやって買っていますか?

眼科に行って買うという人。

駅前のコンタクトレンズショップに行って買うという人。

通販で買うという人。

いろいろいるのではないかなと思います。

 

でも、やっぱりお得に買いたいのであれば

通販で買うのがいいのではないかなと思います。

 

なんといっても1箱あたりの値段が安いですし、

最近では送料無料というところも多いです。

処方箋不要もあたりまえになってきていますし。

 

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結構大変だったりするので手間もはぶけると思います。

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