日本国内の工場で製造されている
国産の使い捨てコンタクトレンズって一体どれくらいあるんでしょうか?
目次
メニコンとシードの「8割」ぐらいの使い捨てコンタクトレンズが「国産」です。
国産の使い捨てコンタクトレンズ。
メニコンとシードの「8割」ぐらいのコンタクトレンズが
日本国内の工場で製造されている
国産の使い捨てコンタクトレンズになります。
具体的にコンタクトレンズ名を挙げてみましょう。
- ワンデーメニコンプレミオ
- 2ウィークメニコンプレミオ
- 2ウィークメニコンプレミオトーリック
- 2ウィークメニコンプレミオ遠近両用
- 2ウィークメニコンアテンション
- 2ウィークメニコンデュオ
- 2ウィークメニコン遠近両用
- 2ウィークメニコンRei
- 2ウィークメニコンReiトーリック
- マンスウエア
- マンスウエアトーリック
- シードワンデーピュアうるおいプラス
- シードワンデーピュアうるおいプラス乱視用
- シードワンデーピュアマルチステージ
- シード2ウィークピュアうるおいプラス
- シード2ウィークピュア
- シード2ウィークピュアマルチステージ
結構ありますね。
ちなみになんで100%国産じゃないかというと、
一部のコンタクトレンズは海外で作られているからです。
例えば、メニコンワンデー。
このコンタクトレンズ、
実はクーパービジョンが製造しているんです。
OEMというやつですね。
ワンデーメニコントーリックもクーパービジョンです。
ちなみにメニコンにはマジックというコンタクトレンズがあるんですが、
このコンタクトレンズはメニコン自体が製造はしているんですが
工場はシンガポールにあります。
そして、シード。
サークルレンズで人気の
アイコフレワンデーUVとヒロインメイクワンデーUVなのですが、
これは他社のOEMで台湾製になります。
ワンデーファインUVのと2ウィークファインUVも同じく台湾製です。
メニコンは国内に「3つ」の製造工場をもっています。シードは「1つ」。
メニコンは国内に
3つのコンタクトレンズ製造工場をもっています。
すべて岐阜県にあります。
1箇所目は岐阜県の各務原市。
「なんて読むの?」って感じですが
「かかみがはら」と読むみたいです。
難しい。。
2箇所目は関市。
3箇所目は群上市です。
それぞれ、グーグルマップの衛星写真でも確認できます。
ちなみに各務原工場は2015年に竣工したので
衛星写真ではまだ更地になってますね。
メニコンのコンタクトレンズ製造工場については
こちらのメニコン公式サイトをチェックしてみてください。
参考リンク:製造技術 | コンタクトレンズのメニコン
そして、シード。
シードは国内に1箇所だけ製造工場をもっています。
場所は埼玉県になります。
埼玉県の鴻巣市です。
これまた読みにくい漢字ですが、
「こうのす」と読みます。
こちらもちゃんとグーグルマップの衛星写真でも確認できますね。
国産のコンタクトレンズは「クオリティ」が高いのか?
ちなみに、
国産のコンタクトレンズが気になるということは、
国産のコンタクトレンズは品質がいいのではないかとか、
クオリティが高いのではないかと思っているからなのではないかと思います。
実際のところ、どうなんでしょうか?
国産は「人の目」でチェックされているらしいので不良品が少ない?
国産のコンタクトレンズ。
特にシードは、
製造されたコンタクトレンズの品質チェックに
「人の目」を使っているようです。
コンタクトレンズをひとつひとつ
目視してチェックしているということですね。
それに対して、ジョンソン&ジョンソンは
機械による自動チェックになっているようですね。
そのためかどうかはわかりませんが、
国産のコンタクトレンズには不良品の数が少ないと言われているようです。
私自身の10年以上のコンタクトレンズユーザー歴の中で、
コンタクトレンズの不良品に遭遇したことは1回ぐらいしかないので、
実際のところはちょっとわかりません。
でも確率的には国産の方が不良品率が低いのかもしれませんね。
ヤフー知恵袋にはこういった回答もあります。
正直、国産レンズの方が不良品率は圧倒的に少ないですね…。特にSEEDのワンデーピュアは機械でチェックをかけた後実際に人間が目でチェックをかけているので、もし不良品が出たら誰がチェックしたかまで分かるとか…。
誰がチェックしたか分かるとかすごいですね。。
コンタクトの性能はどこで製造されているかよりも「品質コントロール」による?
ただ、最近ではどこで作られていても、
それなりの品質が保たれていることが多いのではないかと感じます。
例えば、iPhone。製造は中国ですが、
ものすごい精巧に作られていますよね。
メイドインジャパンと言われても納得の品質なのではないでしょうか?
そして、洋服も中国製のものでも品質が高いものもあります。
ユニクロとかもそうですね。
さらに言えば、わたくしごとで恐縮ですが、
最近、ナナミカというブランドのステンカラーコートを購入したんです。
このコート。
中国製なのですがすごくしっかりと作られているんです。
中国製だとは思えない。
なので、コンタクトレンズにしても、
どこで製造されているかどうかというよりも、
どう品質コントロールされているかという方が
重要なのではないかと思います。
つまりは、コンタクトレンズの性能や品質は、
どこで作られているかどうかというよりも、
どれだけコンタクトレンズの開発や製造工程に
費用と労力をかけられるかにもよるのではないかと思うのです。
海外のコンタクトレンズメーカーの売上高は国内のメーカーの「100倍」以上。
ちなみに、
ヤフー知恵袋でこういった回答も目にしました。
日本のメーカーは全く技術的に遅れてしまいました。
作り方が違いすぎます。日本は人が研磨したり、検査をしています。
J&Jなどは自動的です。検査無しで作れます。
日本のソフトはがんばっても製造コストが300円~500円。
J&Jは推定ですが20円程度でしょう。
年間の開発費が日本メーカーなら多くても4億円程度、海外の大手は50億円規模でしょう、まるで歯が立ちません。
引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1182437366?__ysp=44Kz44Oz44K%2F44Kv44OI44Os44Oz44K6IOWbveeUow%3D%3D
誰が書いた回答かわかりませんが、
本当かどうか気になったので
コンタクトレンズメーカーの年間売上高をチェックしてみました。
やっぱり海外の
ジョンソン&ジョンソンやアルコンは売上高がかなり高いですね。
確かにメニコンやシードとは
開発に回せる費用に差がでてきそうな感じです。
売上高が高い順から。
ちなみに2015年の売上高を比較しています。
2015年の為替を考慮して1ドル120円で換算しています。
ジョンソン&ジョンソン
8兆4088億8000万円(700億7400万ドル)
https://jnj.co.jp/group/outline/global/index.html
アルコン(ノバルティス)
5兆9296億8000万円(494億1400万ドル)
https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prhd20160129
クーパービジョン
4兆4808億円(373億4000万ドル)
http://investor.coopercos.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=945491
メニコン
631億3100万円
http://www.menicon.co.jp/company/ir/result.html
シード
187億3300万円
http://www.seed.co.jp/company/ir/highlight.html
こうやって数字で売上高を比較すると、
海外のコンタクトレンズメーカーの売上高の高さがかなり際立ちます。
ジョンソン&ジョンソンもアルコンもクーパービジョンも
余裕で「兆」単位の売上になっています。
それに対して、
日本のトップコンタクトレンズメーカーである
メニコンの売上高は約600億円ほどです。
ジョンソン&ジョンソンやアルコンに対して
100倍以上もの売上高の差があります。
ジョンソン&ジョンソンやアルコンは
コンタクトレンズだけをやっているわけではないということを考慮しても、
開発費や品質コントロールに投資できる資金は
かなり違ってきそうなのは間違いなさそうです。
とはいえ、やっぱり日本のメーカーにも今後を期待したいですね。