シノプトフォア(シノプト)って言葉、
聞いたことありますか?
日本語でいうと大型弱視鏡です。
大型の眼科に置いてあることが多いのですが、
一体どういうことに使うものなんでしょうか?
「遠視」や「斜視」を矯正することができるマシーン!
シノプトフォア(シノプトと略すことが多いそう)はどういうものかというと、
簡単に言うと、「遠視」や「斜視」かどうかを検査したり
矯正トレーニングをすることができる機械です。
こんな感じです。
なかなかにメカニカル!
「遠視」ってどういうものかというと、
ピントが網膜の奥に合ってしまっている状態です。
近視の逆ですね。
近視の場合は網膜の手間にピントが合ってしまっている状態ですから。
遠視っていうイメージからすると
遠くのものが見えやすそうに感じるのですが、
実際には近くも遠くもボヤケてしまう状態です。
近視の場合は近くにはピントが合うのでまだマシなんですね。
つぎに、「斜視」です。
斜視っていうのは右と左の目をバランスよく使えていない症状です。
例えば、右の目ばっかり使っているとかですね。
そういう場合は左の目の機能がどんどん衰えていってしまいます。
右目は上を向いているのに
左目は真正面を向いたままとかいうことになります。
遠視や斜視を放っておくと「弱視」になってしまいます。
ちなみに遠視や斜視を放っておくとどうなるのかというと
「弱視」というものへと繋がります。
弱視というのは
網膜の感受性が正常に機能しないことによる症状で、
網膜にちゃんとピントがあった映像が映し出されているのに
脳がそれをピントが合った映像として認識しません。
つまりは、メガネやコンタクトレンズで矯正しても
視力がでないということ!
ちなみに網膜の感受性は子供の頃に鍛えられます。
特に3歳までがピークで、
8歳ぐらいまで緩やかに続くそうです。
赤ちゃんって生まれたての頃はみんな遠視ぎみの状態なんです。
というのも眼球の軸が短めの状態で生まれてくるからです。
視力にすると0.02ぐらいだとか。
それが、3歳ぐらいになるころには
眼球の軸も伸びて正視になり、
網膜へのピントも合うことで視力が鍛えられてくるんですね。
3歳ぐらいになると大体視力は1.0ぐらいになっています。
詳しくはこの図を参考にしてみてください。
(みふね眼科より引用)
この感受性が強い時期に
きちんと網膜にピントを合わせるトレーニングをしておかないと、
遠視や斜視、しいては弱視を引き起こしてしまうんです。
子供を弱視にさせないためにもシノプトフォアが置いてある眼科へ!
ちなみに大人になると弱視の治療はとても難しくなってしまうそうです。
網膜の感受性が弱くなっているからですね。
なので、弱視の予防は子供のうちにするのがベストなんです。
そこで登場するのがシノプトフォアです!
子供が3歳ぐらいを過ぎてもあまりモノがよく見えていなそうだったり、
両目の視線が揃っていないなどの
斜視の傾向が見られる場合は
ぜひシノプトフォアを置いてある最寄りの眼科を訪れてみてください。
ちなみにシノプトフォアを使って遠視や斜視を矯正するときは
週1ぐらいで通うことになるので
近くにある眼科の方がよさそうです。