弱視って聞いたことありますか?
近視っていう言葉はよく聞くと思います。
残念ながら私は近視です(笑)
近くはよく見えるけど遠くのものがよく見えない状態です。
だからメガネとかコンタクトとかするんですね。
でも、弱視の場合はメガネやコンタクトをしても
視力回復しないらしいのです。
弱視の原因は「視覚中枢」が正常に発達していないから。
弱視と近視。
なんか同じような意味に思えるのですが、
実は結構違います。
大きな違いは、
メガネやコンタクトレンズを使うことで
視力回復できるか否かというところです。
実は弱視の場合は、
メガネやコンタクトレンズをしても
視力回復することが難しいんですね。
なぜなんでしょうか?
その原因は脳の「視覚中枢」にあります。
弱視というのは目の網膜に入ってきた映像を
きちんとキレイに認識する能力が低い状態のことなんです。
つまり、メガネやコンタクトレンズをして、
目の網膜にはちゃんとピントの合った映像が
入ってきているんだけれど、
それを認識するための視覚中枢が未発達のために、
視界がぼやけてしまうという症状です。
ちなみにこの視覚中枢というのは、
生後3ヶ月ぐらいから
小学生低学年ぐらいまでかけて発達していきます。
で、ちゃんと発達させるためには
きちんとピントの合った映像を
網膜に送ることが大切なんですね。
子供って生まれたときは基本的に
みんな遠視の状態で生まれてきます。
つまりは目のピントが遠くにあっている状態。
近くのものはよく見えません。
で、だんだんと近くのものにもピントがあってくるんですが、
なかなか遠視が治らない子供も少なくありません。
遠視の状態が長く続くということは
ピントのボケた映像が網膜に送られる期間が
長くなるということでもあります。
つまりは視覚中枢の発達が遅れてしまうわけです!
これが弱視になる原因だったりします。
「視覚中枢」を発達させるためには、子供が小さくてもちゃんとメガネをかけさせること!
なので、遠視の状態が長く続く子供には、
ちゃんと視力矯正のためのメガネを
かけさせることが重要だったりするんです。
大人向けの近視用メガネではなくて
遠視用メガネですね。
乱視が入っている場合には
乱視も矯正する必要があります。
「小さい子供にメガネなんてかわいそう!」
って思うかもしれませんが、
弱視のまま大人になってしまうほうがかわいそう!
だって、メガネやコンタクトレンズをしても
視力回復しないんですよ?
ちゃんと視覚中枢が発達したあとには
メガネを外すことだってできるわけですし。
ちなみに小さな子供は
メガネを嫌がりそうって思うかもしれないですけど、
遠視の状態でいるよりもメガネをかけて
ピントがあっている方が楽なので、
子供も自然と自分からメガネをかけ始めたりするようです。
ちなみに遠視の子供は
近くのものを見るときに目が内向きに寄りがちになります。
もし子供がそういう状態であれば
弱視予防のためにも遠視用メガネを
検討してみることをオススメします。
ちなみに弱視の原因は遠視の他にも、
左右の視力が違う状態だったり、
斜視だったりがあります。
左右の視力が違うと
視力の良いほうばっかり使うようになって、
視力の悪い方の視覚中枢が発達しなくなるんですね。
斜視というのは左右の視線がちょっとズレた状態です。
ロンパリって呼ばれたりもしますね。
そういう状態の場合も、
視線がまっすぐじゃないほうの目が弱視になりやすいそうです。
というわけで弱視についてでした。