遠近両用コンタクトレンズには
通常の度数のほかに「加入度数」というものがあります。
一体どんなものなんでしょうか?
そして、加入度数の上手な選び方についても!
目次
加入度数というのは、遠くをみるための度数と、近くをみるための度数の「差」!
加入度数というのはなんなのかというと、
一定の度数の強さを表すものではなく、
「差」を表す数字なんです。
なんの差かというと、
遠くをみるようの度数と、
近くをみるようの度数の差です。
遠近両用コンタクトレンズって1枚のレンズの中に
遠くをみるようの部分と近くをみるようの部分が混在しています。
その差を表すのが「加入度数」なんですね〜。
度数「-3.00D」で加入度数が「-1.00D」の場合は、近くをみるための度数は「-2.00D」になります。
例えば、度数が「-3.00D」の遠近両用コンタクトレンズがあるとしましょう。
その加入度数が「-1.00D」であるならば、
近くをみるようの度数は「-2.00D」になります。
「-1.00D」の差ですからね。
もし、加入度数が「-3.00D」であるならば、
近くをみるようの度数は「±0.00D」になります。
裸眼なら近くがバッチリ見えるという人向けですね。
加入度数はあまり高くしすぎないほうがいい!
ちなみに、一般的には加入度数というのは
年齢にあわせて上げていくのがいいと言われていたりもします。
40代なら「-1.00D」、50代なら「-2.00D」、
60代以上なら「-3.00D」みたいな感じです。
老眼がすすんだら加入度数も上げるという感じですね。
でも、実はこのやり方だと
あまり満足度の高い視界が得られないことが多いようなのです。
加入度数が上がるということは、
遠くと近くをみるときの見え方の落差が大きくなるということにもなります。
つまりは視界もゆがみがちになって目が疲れやすくなります。
「一番低い加入度数」を選んだ上で、度数を「-1.00D」下げたところから調整したほうが満足度高し!
じゃあどうすればいいのかというと、
加入度数は「-1.00D」や「-1.50D」の低いものを選んだ状態で、
普通の度数の方を調節するという方法です。
具体的に言うと、
度数が「-3.00D」の人が遠近両用コンタクトレンズを試すのであれば、
度数を「-1.00D」下げます。
そして、加入度数は「-1.00D」にします。
つまりは度数「-2.00D」、加入度数「-1.00D」のレンズを
まずは試してみるんですね。
その状態から度数を調整していくんです。
遠くが見えにくいのであれば、度数を「-0.25D」上げてみたり。
この方法は眼科医の塩谷浩先生が行っているフィッティング方法なのですが、
なかなかに満足度が高いようです。
遠くもバッチリ、近くもバッチリ見えるというのは難しいので、
自分の求めている見え方に近い状態を選ぶというバランス感覚が
大事になってくるんだと思います。
ちなみに度数を「-1.00D」下げるというのは色々検証してきた結果、
まずは「-1.00D」下げると良さそうだという結果に行き着いたみたいです。
ぜひ、遠近両用コンタクトレンズの度数を選ぶ際の参考にしてみてください。