目薬の防腐剤として使われるベンザルコニウム塩化物とは何か?

多くの目薬に防腐剤として使われている「ベンザルコニウム塩化物」。

 

名前は良く聞いたり見たりするのだけれども、

どういう成分なのかは詳しくは知らないという人も少なくないのでは?

 

一体どういう成分なんでしょうか?

 

ベンザルコニウム塩化物は「殺菌作用」を持っています。

ベンザルコニウム塩化物は、

簡単に言うと殺菌作用を持っています。

 

目薬の液体の中で細菌が繁殖しないように

ベンザルコニウム塩化物が防腐剤として使われるんですね。

 

防腐剤というと腐るのを防止するための剤という意味なので、

もっと違うイメージを持っていた人もいるかもしれませんが、

ベンザルコニウム塩化物を添付する目的は「殺菌」なんです。

 

ちなみに、「ベンザルコニウム塩化物」について調べてみると、

似たような言葉として、

「塩化ベンザルコニウム」という言葉がでてくると思います。

 

ちなみにこの2つの言葉、同じものを意味しています。

 

昔は「塩化ベンザルコニウム」と呼ばれていたものが、

現在では「ベンザルコニウム塩化物」と呼ばれるようになったようです。

 

細菌の膜を、ふやかして「溶かして」しまうことによって殺菌する。

ベンザルコニウム塩化物は

別名「逆性石けん」とも呼ばれています。

 

「えっ?石けんなの?」と思われるかもしれません。

 

確かに名前には石けんという名前がついているんですが、

「殺菌剤」と言ったほうがシックリくるかもしれません。

 

もっと言うと、洗浄力はないので普通の石けんの代わりにはなりません。

 

そんなベンザルコニウム塩化物、

どうやって細菌を殺すのかというと、

 

ザックリと簡単に言うと、

細菌の体を構成しているタンパク質やセルロースを、

ふやかして溶かしてしまうことによって殺菌します。

 

実は、コンタクトレンズのブリスターパックの「保存液」にも使われています。

ちなみに、ベンザルコニウム塩化物は

目の健康に良くないとして悪者にされることが多いのですが、

 

実はコンタクトレンズのブリスターパックの保存液の中にも使われています。

ブリスターパックというのはレンズを格納しているあのプラスチックの容器です。

 

意外と知られていない事実なのではないでしょうか?

 

目薬の防腐剤として使われていることは

わりと有名なんですけどね。

 

目薬に含まれるベンザルコニウム塩化物が問題になるのは、その「濃度」。

でも、コンタクトレンズの保存液が

目に悪いとは言われていません。

 

それには実は理由があります。

 

コンタクトレンズの保存液に含まれる

ベンザルコニウム塩化物の濃度がとても低いからです。

 

割合にすると、0.002%から0.01%の範囲内らしいです。

 

この割合なら目の健康には影響を与えないということなんですね。

 

目薬に含まれるベンザルコニウム塩化物が問題とされるのは、

成分そのものというよりも、その「濃度」なんです。

 

ベンザルコニウム塩化物は目の「角膜」の細胞すら溶かしてしまう?

ベンザルコニウム塩化物は

細菌の「細胞」の膜を溶かしていくことで殺菌していきます。

 

細菌の「細胞」を溶かしてしまうということは。。

もしかして人間の目の角膜の「細胞」も溶かしてしまうのでは!?

と思ったそこのあなた。

 

鋭いです!

 

そうなんです。

ある濃度以上のベンザルコニウム塩化物は、

私達の目の角膜の細胞(角膜上皮細胞)も溶かしてしまう

可能性がでてくるんですね。

 

結構怖いです。

 

溶かすというか傷がついてしまうという

表現の方がいいかもしれません。

 

ソフトコンタクトレンズの上から使うと「濃度」が上がってしまうことが問題。

ちなみに、目薬に含まれている

ベンザルコニウム塩化物の濃度程度であれば、

それほど目の角膜の細胞には影響はないそうです。

 

それはそうですよね。

影響が大きいようであればそもそも目薬を発売できません。

 

でも、ベンザルコニウム塩化物の濃度が

上がってしまう目薬の使い方があります。

 

それは、ソフトコンタクトレンズの上から目薬を毎日点眼するということです。

 

ソフトコンタクトレンズってハードコンタクトレンズと違って

レンズ内に水分が含まれています。

 

目薬を点眼すると、

目薬の成分がソフトコンタクトレンズの中にも

浸透してしまうんですね。

 

つまりは、毎日目薬を使っていると

レンズ内に少しずつベンザルコニウム塩化物を蓄積していくことになります。

 

それが1日ぐらいならいいのですが、

2週間とか続くとどうなるでしょうか?

 

レンズ内のベンザルコニウム塩化物の濃度が高くなってしまいます。

 

そうなると、

レンズ内に蓄積されたベンザルコニウム塩化物が

目の角膜に影響する可能性がでてくるんですね。

 

ソフトコンタクトレンズの上から点眼してはいけないと

書かれている目薬が多いのはこのためなんです。

 

ただ、1日使い捨てのワンデーコンタクトレンズなら

ベンザルコニウム塩化物が毎日蓄積してくということがありません。

 

毎日新しいレンズですからね。

 

なので、ベンザルコニウム塩化物が

防腐剤として使われている目薬を毎日使っているけれども、

コンタクトレンズも装着したい!

 

という場合には、

極力、ワンデーコンタクトレンズを使うことをオススメします。

 

次の記事:実際に使って選んだ、おすすめのワンデーコンタクトレンズ。

 



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コンタクトレンズってどうやって買っていますか?

眼科に行って買うという人。

駅前のコンタクトレンズショップに行って買うという人。

通販で買うという人。

いろいろいるのではないかなと思います。

 

でも、やっぱりお得に買いたいのであれば

通販で買うのがいいのではないかなと思います。

 

なんといっても1箱あたりの値段が安いですし、

最近では送料無料というところも多いです。

処方箋不要もあたりまえになってきていますし。

 

ちなみに価格比較をしたい場合は、

使い捨てコンタクトレンズ通販ガイドというサイトが結構便利です。

 

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しかも、価格情報は毎日更新されています。

コンタクト通販ショップをひとつひとつチェックしていくのは

結構大変だったりするので手間もはぶけると思います。

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