視力が落ちる原因を調べていると
「調節ラグ」という言葉を目にすることがあると思います。
一体「調節ラグ」というのはどういうものなんでしょうか?
目次
簡単にザックリと言うと、「ピントのズレ」のこと。
調節ラグというのは、
定義的には堅苦しい表現があるようです。
「調節刺激と調節反応の差」
という表現になります。
でも、調節刺激とか調節反応とか言われても
イマイチ分かりにくいですよね。
なので、簡単にザックリと言います。
調節ラグというのは簡単に言うと、
「ピントのズレ」のことです。
視力が低い人は、遠くを見ようとすると映像がボヤケますよね。それもズレ。
目が良くない人は、
裸眼で遠くをみようとすると映像がボヤケますよね。
その理由ってなぜだか分かりますか?
私達の目には、
目の網膜にピントを合わせるための
調節機能が備わっています。
具体的に言うと、目の水晶体の部分です。
水晶体を薄くしたり、厚くしたりして、
目の中のピントの位置を調節しているわけなんですね。
でも、水晶体の厚みを調節しても、
ピントがちょっとズレてしまうことがあります。
どう頑張ってもズレてしまうこともあります。
そのズレのことを「調節ラグ」と言います。
肝心なのは、その「ズレ」がなにを引き起こすのかということ。
調節ラグという言葉自体には、
ピントのズレという意味ぐらいしかないのですが、
大事なのは、そのピントのズレが
何を引き起こすのかということなのではないかと思います。
調節ラグという言葉は、
眼球が伸びてしまう理由として使われることが多いです。
ピントのズレと、
眼球が伸びてしまうということ。
一体どうつながっているんでしょうか?
「眼球はズレに合わせて伸び縮みするのではないか?」それが調節ラグ理論。
実は、
水晶体では調節しきれなかったピントのズレは、
眼球そのものが伸び縮みすることによって
さらに調節するのではないかという考え方があります。
それが調節ラグ理論です。
もし、目の中のピントが網膜よりも奥、
つまりは外側に合ってしまっている場合、
その差を埋めるには眼球は奥の方に伸びなければいけません。
で、実際に眼球は奥に伸びるんです。
確かに、近くのモノをみるときは、
眼球は伸びた状態のほうがいいのですが、
今度は遠くを見るときに
目の中のピントが網膜よりも手前になってしまいやすくなります。
それが近視につながってしまうんですね。
ちなみに、眼球は伸びることはするけど、
縮むことはないと言われることもあります。
仮にそうだとすると、
眼球が伸びてしまって近視になっている人は、
治すことができないということになってしまいます。
眼球が短くなった実例があります。その場所は「宇宙空間」。
本当に、眼球は縮むことがないんでしょうか?
実は、眼球が短くなったという実例があるようです。
ちょっとビックリするかもしれませんが、
実は「宇宙空間」では眼球が短くなりやすいようなんです。
関連記事:宇宙に長期滞在すると視力低下するらしいけど何故!?
宇宙飛行士の若田光一さんは、
長期間、宇宙に滞在することで、
視力が落ちてしまったようなんです。
直接的な理由は、
無重力ゆえに上半身の血圧が上がってしまい、
結果として視神経が圧迫されたためのようです。
その影響の可能性もあるのですが、
眼球のカタチも、宇宙空間で短くなったようです。
つまりは、眼球は短くなる可能性があるということなのではないでしょうか?
その理由がハッキリと解明されて、
眼球が伸びてしまって近視になっている人たちの視力を
上げられるようになるといいですよね。
私自身がそれを期待しています!