レーシックの種類の中に、
「Vレーシック(ビジュレーシック)」
と呼ばれるものがあります。
Vレーシックって
一体どんな視力回復手術法なんでしょうか?
目次
CarlZeiss(カールツァイス)社の機材を使ったレーシックのこと。
結論から言うと、
Vレーシックというのは
ドイツのCarlZeiss社の機材を使ったイントラレーシックのことです。
レーシック業界では機材のメーカーによって
レーシックの名前が変わるということがかなり多いです。
例えば、iレーシックもそうですね。
iレーシックの場合は
AMO社の機材を使ったレーシックです。
その他で有名なのはZレーシックなのではないでしょうか?
Zレーシックの場合は、
Ziemer社の機材を使ったレーシックです。
参考記事:iLASIK(アイレーシック)って一体どんな視力回復手術なんでしょうか?
参考記事:Zレーシックって一体どんな視力回復手術なんでしょうか?
「C」ではなくて「V」なのは、機材名が「VisuMAX」だから。
CarlZeiss社の機材を使ったレーシックならば、
頭文字をとってCレーシックになってもおかしくないですよね。
もしくはZeissの頭文字のZ。
ZはもうすでにZiemer社のZレーシックがあるので
ちょっと難しいですが。
でも、なんで「V」なのかというと、
機材の名前の頭文字が「V」だからです。
フラップを作るためのフェムトセカンドレーザーの機材名が
「VisuMAX」と言います。
Vレーシックはビジュレーシックとも呼ばれることがあるのですが、
ビジュはVisuからきているんですね。
ちなみにエキシマレーザーの機材名は
「MEL80」といいます。
もしくは、最新版の「MEL90」です。
フェムトセカンドレーザーの「VisuMAX」と
エキシマレーザーの「MEL80」or「MEL90」の組み合わせが
Vレーシックと呼ばれるものなんですね。
レーシック手術の仕組み自体は他のイントラレーシックと同じです。
ちなみに、名前がVレーシックになっているからといって、
手術の仕組みそのものはその他のイントラレーシックと同じです。
フェムトセカンドレーザーで角膜にフラップを作り、
フラップをめくって角膜実質にエキシマレーザーを照射、
そしてフラップをもとに戻して終わりという手順です。
違いがでてくるとしたら機材の性能によるものですね。
フェムトセカンドレーザーである「VisuMAX」と「MEL80」などは
比較的新しい機材なので
iレーシックなどに比べると機材の性能は高くなっています。
参考記事:「イントラレーシック」って一体どんな視力回復手術なんでしょうか?
大手のクリニックではほとんど行われていない。
ちなみに、Vレーシックは
大手のクリニックではほとんど行われていません。
フェムトセカンドレーザーの機材として
「VisuMAX」が使われているクリニックはあります。
新宿近視クリニックとかです。
でも、エキシマレーザーにはMEL80やMEL90ではなくて、
他社のエキシマレーザーを使っています。
なのでVレーシックとは名乗っていません。
ちなみに、フェムトセカンドレーザーとして
「VisuMAX」を採用しているクリニックには
実は他の目的もあります。
それは、「リレックススマイル」を行うためです。
リレックススマイルというのは
レーシックの次の技術と言われています。
「リレックススマイル」と「Vレーシック」、どっちがいいでしょうか?
リレックススマイルって一体どんなものかというと、
簡単に言うと、
フラップを作る時みたいに
角膜の「表面」をスライスするのではなくて、
角膜の「中」をスライスして、
そのスライスしたシート状の角膜を引き抜きます。
角膜の中に空洞を作る感じですね。
そうすると、結果として角膜は薄くなり、
視力矯正されます。
シート状の角膜を引き抜くだけなら、
フラップみたいに円形状に大きく角膜を切開する必要はありません。
切開幅はフラップのヒンジの幅以下ですみます。
そんなわけで、レーシックの次の技術と言われたりしています。
そんなリレックススマイルとVレーシック、
どっちのほうがいいんでしょうか?
結論から言うと、Vレーシックのほうがいいと思います。
というのもリレックススマイルはまだ新しい技術なので、
解決するべき問題もいくつかあるからです。
最大の問題点は、
再手術が不可能というところ。
角膜の中に空洞を作るので、
再手術の場合は、1度クギを打ったところに、
もう一回クギを打つような感じになってしまうんです。
そんなわけで、リレックススマイルをしたあとに、
もし、再手術の必要性がでてきたなら、
そのときはレーシックをすることになっています。
それならば最初からレーシックでもいいような気がします。