ものもらいが出来てしまったんだけれど、
どうしてもコンタクトレンズを装着したいという時ってありますよね。
本当にものもらいのときは
コンタクトレンズを装着しちゃダメなんでしょうか?
目次
そもそも、なんで「ものもらい」の時はコンタクトレンズを装着しちゃダメなのか?
ものもらいの時はコンタクトレンズを装着しちゃダメと、
一般的には言われています。
でも、その理由ってあまり解説されなかったりしますよね。
「そう決まってるんです!」
という感じで言われることが多いです。
というわけで、
その理由について理屈っぽく解説します(笑)
まず、ものもらいの原因ってなんだか知っていますか?
赤く腫れ上がるものもらいの原因は、
「細菌」なんです。
具体的にいうと「黄色ブドウ球菌」です。
黄色ブドウ球菌って私たちの顔に常に存在している常在菌のひとつです。
皮脂を食べて生存しているんですね。
その黄色ブドウ球菌が
まつ毛の毛穴とかで異常繁殖してしまうのが
ものもらいの原因なんです。
ソフトコンタクトレンズは細菌が繁殖する温床になる可能性がある。
で、なんでコンタクトレンズを装着しちゃダメなのかというと、
ソフトコンタクトレンズが
黄色ブドウ球菌が繁殖する温床になる可能性があるからです。
ソフトコンタクトレンズって半分ぐらいは水分でできています。
超薄いスポンジみたいなものです。
つまりは、細菌も繁殖しやすい環境なわけなんですね。
なので、ものもらいを折角治そうとしても、
細菌が繁殖しているコンタクトレンズを装着していると、
ものもらいがなかなか治らないという状況になってしまうというわけです。
だからこそ、
ものもらいのときはコンタクトレンズは
装着しないほうがいいと言われています。
ちなみに、ハードコンタクトレンズは
水分が含まれていないので細菌は繁殖しません。
表面にいることはあるかもしれませんが。。
なので、ものもらいでも、
目が痛くなくて、違和感がないのであれば、
ハードであれば短い間なら装着してもいいと言われることもあります。
どうしてもコンタクトレンズをしたいときは、ハードかワンデーソフトを使うのがオススメ!
というわけで、
「ものもらいなんだけれど、どうしてもコンタクトレンズを装着したい!」
という場合には、
「ハードコンタクトレンズ」か、使い捨ての「ワンデーコンタクトレンズ」を
使うことをオススメします。
ワンデーであれば、
真新しいレンズなので細菌が繁殖していることもないし、
1日で使い捨てるので、
レンズに細菌が繁殖しはじめたとしても
その影響は最小限に留めることができます。
間違っても使用中の2週間使い捨てコンタクトレンズは使っちゃだめですよ!
ワンデーじゃないカラコンとかも。
その使用中のコンタクトレンズに細菌が繁殖してて、
ものもらいの原因になっている可能性もあるんですから。。
ただし、目に違和感を感じることがあれば、
ハードでもワンデーでも使うのは控えてくださいね。
抗菌目薬を使う場合は、コンタクトレンズを装着する「前」に点眼すること。
ちなみに、ものもらいを治すには抗菌目薬を使うことが多いですが、
ソフトコンタクトレンズを装着する場合は、
装着する前に点眼するようにしてください。
抗菌目薬って基本、
ソフトコンタクトレンズを装着したまま使ってはいけないことになっています。
ロート抗菌目薬EXも、サンテ抗菌新目薬も、抗菌アイリスαも、
どれもハードはOKなんですがソフトはだめなんです。
というのも、
抗菌目薬にはサルファ剤(スルファメトキサゾールナトリウム)という
抗菌成分が含まれています。
この抗菌成分がソフトコンタクトレンズの中に浸透してしまうと、
レンズが変形する恐れがあるんです。
ハードの場合は水分が浸透しないので大丈夫なんですね。
というわけで、
ワンデーのソフトコンタクトレンズを使う場合は、
装着する5分前ぐらいに点眼するようにしましょう。
関連記事:実際に使って選んだ、おすすめのワンデーコンタクトレンズ。