レーシックの術式の種類の中に
「RSレーシック」
というものがあります。
RSレーシックというのは
一体どんな視力回復手術法なんでしょうか?
目次
アルコン社(旧WaveLight(ウェーブライト)社)の機材を使ったレーシックのこと。
RSレーシックというのは、
簡単に言うと、
レーシックを行うときに
アルコン社(旧ウェーブライト社)の特定の機材を使った
レーシックのことを言います。
レーシックの中のひとつの「ブランド名」みたいなものでしょうか。
レーシック業界の中ではこういった例がたくさんあります。
例えば、アイレーシック。
これはAMO社の機材を使ったレーシックの名称です。
そして、Zレーシック。
これはフラップを作るためのフェムトセカンドレーザーに
ジーマー社(Ziemer社)の機材を使っているものです。
会社名の頭文字をとって「Z」です。
そしてVレーシック。
これはカールツァイス社の機材を使ったレーシックの名称です。
参考記事:iLASIK(アイレーシック)って一体どんな視力回復手術なんでしょうか?
参考記事:Zレーシックって一体どんな視力回復手術なんでしょうか?
参考記事:Vレーシック(ビジュレーシック)って一体どんな視力回復手術?
「RS」とは「Reflective Suite」の略です。
ちなみに、RSレーシックの
「RS」というのはどんな意味があるのかというと、
「Reflective Suite」の略です。
Reflectiveというのは
「光学的な」という意味です。
角膜矯正のためのレーザーのことを指しているのだと思います。
そして、Suiteというのは
「まとまったもの」という意味があります。
ホテルのスイートルームのスイートですね。
寝室、リビング、キッチン、ダイニング、客間などが
ひとつにまとまった部屋ということですね。
RSレーシックの場合でのスイートというのは、
患者が横たわる台、
フラップを作るためのフェムトセカンドレーザー、
角膜矯正するためのエキシマレーザーなどが
ひとつにまとまったシステムということなんですね。
手術の仕組み自体は他のレーシックとまったく同じです。
RSレーシックという名前がついていますが、
レーシックのやり方や技術自体は
他のイントラレーシックとまったく同じです。
手順としては、
まず、目に点眼麻酔をして、
フェムトセカンドレーザーで目の角膜にフラップを作ります。
そして、フラップをめくり、
角膜実質にエキシマレーザーを照射して角膜矯正をします。
そして、フラップをもとに戻して終了です。
この手順については、RSレーシックも、
他のイントラレーシックもまったく同じになります。
変わってくるのは使用する機材の性能です。
参考記事:「イントラレーシック」って一体どんな視力回復手術なんでしょうか?
「FS200」と「EX500」の性能はどんなものか?
RSレーシックには、
アルコン社の「FS200」というフェムトセカンドレーザーと、
「EX500」というエキシマレーザーが使われています。
この機材名。
とてもシンプルでわかりやすいです。
FS200の場合、
FSはフェムトセカンドレーザー(Femto Second Laser)であることを表しています。
そして、そのあとの数字の200という部分、
これはレーザーの照射スピードを表しているんですね。
200khzのスピードだということを表しています。
200khzというのは
1秒間に200000発のレーザーが発射されているということなんです。
そして、EX500の場合は、
EXというのはエキシマレーザー(Excimer Laser)ということを表しています。
その後の数字の500という部分は、
FS200と同じように、
レーザーの照射スピードを表しています。
500hzのスピードになっています。
500hzというのは1秒間に500発のレーザーが照射されるということです。
ちなみに、この2つの機材は
どちらとも2011年に製造されているものです。
今から考えるともう6年前のものになるんですね。
その間、最新機種は発表されていません。
なので、アルコン社の中では6年前に製造されたものでも、
一応最新機種になります。
確かに、それより前に製造された機種を使っている
アイレーシックなどに比べると、
その性能は格段に高いと思います。
特にアイレーシックのエキシマレーザーであるビジックススターS4 IRは
2005年に製造されているモデルです。
12年前のモデルということですね。
ちなみに、ビジックススターS4 IRは
12年前のモデルにも関わらずAMO社の中では最新機種です。
そのビジックススターS4 IRに比べると、
EX500の性能は格段に高くなっています。